自分の人生自体、およそ7年前から節目を迎えた。20歳を過ぎた頃から、やっと歯車がまわりはじめた。自分の人生をコントロールするというか、自分らしく生きるというか、それがやっとできるようになりはじめた。懸命に生きること、考えること、文章にすること。この自浄作用のようなシステムが、歩きたい方向に少しずつ歩けるようになった。
生徒を見ていると、「勉強やらなきゃいけないけど、できないんです」という声が、なんとなくわかる。甘いのかもしれないけど、多感な思春期はそういうものなのかな、とも思う。かつての自分がそうだったように、他人を自分と比べ、卑下し、妬み、焦りを感じているのかもしれない。わかってはいるが、そこに自己肯定するだけのゆとりがない、のかもしれない。
こうして考え始めて気づくようになったのは、コントロールできることと、コントロールできないことがある、ということ。自分の意識や行動は、幾分変えられる。他人の気持ちや考えを変えることは、難しい。他人を変えるのではなく、自分の気持ちや考えを変えていく。そして社会や環境との関わり方を変えていく。脇道にそれてしまうとき、少しずつ自分を元に戻していく。懸命に行きながらも、どこか変なところに転がり込んでしまう。それをまた正しい道に戻していく。遅くても、進んでいくこと。道草しても、また戻ってくる、そして進んでいくこと。この繰り返し。
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