2019年2月16日土曜日

野球の競技特性


 野球の競技特性を考えると、9人である複数人スポーツ・相手がいるスポーツ・道具を使うスポーツである・非コンタクトスポーツ・集団でありつつ最終的には個人スポーツ・時間制限がないスポーツ(部分的にはあるが)・守備側がボールを持つスポーツ。


 より競技特性を理解して、チームの練習をマネジメントしたほうが成果が出るはずである。したがって、練習の中でこの競技特性を反映させていく必要がある。また、競技特性を明確にしていくために、他のスポーツと比較していく事は重要である。


♢他の競技と比べてみようよ

 例えばゴルフと比較してみると、固定したボールを打つのがゴルフ、動いているボールを打つのが野球。打つエリアが90度で限定されているのが野球、ある程度自由に打てるのがゴルフと考えると、野球の打撃においては90度の角度に納める技術が求められることがわかる。この場合の技術が道具を扱う技術になるので、バットを扱う技術が必要になる。もっとも金属バットは900g(高校生)になるのである程度のパワーが必要。コンタクトスポーツではないが、900gの棒を扱うためにある程度の力が必要になる。その道具を、18メートル先から来るボールに対してをコンタクトさせ90度に入れなくてはならない。これこそが、打撃が難しいという理由のひとつである。野球には様々な要素があるが、他のスポーツと比較して見てみるとより一層わかることである。




 指導者は、つい野球のことを考えてしまうが、実際他のスポーツと比較して考えてみることでわかることがある。または、練習のなかでも他のスポーツを取り入れてもよいと思う。他のスポーツをやることで野球との関係性であったり、野球の特別な部分に気づくことができるかもしれない。

♢他のスポーツを練習でやってもいいんじゃない?



 グラウンド上で他のスポーツをやる機会はあるだろうか?サッカーやバスケは、守備の動きと似ている部分がある。バレーボールも腕の使い方やレシーブのやり方など、ある程度精通する部分がある。打撃はゴルフ・ハンマー投げとか関係性がありそう。他のスポーツを練習の中で取り入れてみる、そのことによって野球の動作に良い影響をもたらす可能性がある。



♢野球人は身体能力高くないと、ね。むしろ高いから野球をやってるかも

 野球は求められる技能が多いので、他のスポーツを行うことでその技能を高めることができると私は考えている。「エースで4番」がいたり、「いいピッチャーはバッティングがいい」というのは身体能力の高さゆえだろう。アメリカでは、MLBのドラフトにかかっていたが、アメフトでも上位指名されている、なんて話をよく聞く。先日もそんなニュースを見た。





 有名なところで言えば武井壮と言うテレビタレントの方は、大変身体能力が高い。十種競技という競技をされていて、日本チャンピオンになっている。十種も競技があれば、競技の練習を大量にしなければいけない。しかし彼は、自分の身体を動かす練習(いわゆる身体操作)と、フィジカルトレーニングの練習をたくさんやっていたという。ここからのヒントは大いにある。



♢練習で野球以外のスポーツを、身体能力を高める練習を!

 野球は十種競技まではいかないが少なくとも4種の動きは求められるし、突発的なプレー・想像もしないプレーと言うものも起こり得る。自分たちが想像できる範囲で練習をするのもまず1つであるが、試合では想定していないことも起こるし、トーナメントという性質の中では、相手の対策がしにくい部分もある。MLBスーパープレイ集を見て「うわすげー!」となるが、持ち合わせた高い身体能力で、ある種「最適解」としてあのプレイが生まれているはず。その動作がいちばん良いと身体が反応して、ああいったプレイが生まれている。





 そう考えればより身体能力を高めないわけにはいかない。野球の練習をするだけでなく野球以外の動きをしていくことが野球につながっていくとも考えられる。野球は、野球だけをやっていてもうまくはならない。いろんな要素を使って早く効率的に上達する、アマチュア野球は時間との戦い。だからこそあえて野球以外の練習をして、より早く運動能力を高め、野球が上達することが良いと私は考える。

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