2022年2月12日土曜日

8月11日 広島新庄vs横浜

 8月11日 広島新庄vs横浜

簡単なまとめ:投手戦となり、両投手が好投。広島新庄が勝ちゲームはほぼミスない内容で9回裏2アウトまでたどり着いたが、横浜の1年生緒方のサヨナラ3ラン。

申し分ない好ゲームだったと思うし、広島新庄は勝ち進めるだけの投手陣だったと思う。


【広島新庄】

<守備>

予選での失策が「1」というのは伊達ではなかったとおもう。二遊間のレベルが高いのと、ショートは瀬尾選手の能力は高いと思う。打球予測をしてきっちり守るので、大変いい選手。一度スチールの際にセカンドがベースカバーに入るなど、打順に合わせた守備を見せているので、さすがだと思った。

投手陣がそれぞれ能力が高いのだが、ふくめて配球がよかった。

花田投手は右打者はアウトコース・左打者はインコースを中心に攻める。

140キロ代のストレートと130キロ弱のカットボール、120キロのスライダー、110キロのカーブ。時折見せるフォークなど、狙い球が絞りにくい。

左打者にはインコースストレートとカットボールを終始投げ続けており、さすがの横浜打線も前になかなか飛ばない。ファールにするか空振りになってしまうので、簡単にカウントを稼がれてしまう。高校生が130キロのカットボールをヒットゾーンには飛ばせないだろう・・・・。直球とカットを意識すると、時折120キロのスライダーが来ると泳いでしまうし、カーブもある。今日の花田投手から連打は難しいと感じた。


<攻撃>

長打力というより機動力含めた総合的な攻撃力だが、なかなか使える場面がなかった。

左投手対策をしていたところもあると思うので、右腕宮田投手やや攻めあぐねた時間が長かった。宮田投手の丁寧な外攻めに苦しんでいたので、きっちりアウトコースを打つ練習はやるべきなんだと思う。

映像ではなかなか確認できないが、偽走やエンドランなど機動力を使って横浜の守備を乱そうとしていたように思う。粘り強かったのでなかなか崩れないが、終始バッテリーにプレッシャーはかかっていたという印象。


やはり勝ちゲームのなかでもう1本が出ればゲームが一気に傾いたが、決め損ねたという印象。最終回で1点でも取れるとまた違ったが、4番花田選手はノーヒットだったので、きっちり抑え込まれてしまった。

<采配>

7回・9回に無死で出塁を許した際にピッチャーを継投していた。

これはどんな根拠で交代だったのか、真意を聞きたい。状態としてはさほど危険な様子はなかったが、先手を打って交代したということか。

正直最後のホームランは確率の要素なので、しょうがないと思っている。

ただ勝ちゲームだったので、どうにか勝ち切りたかったし、9回4・5番で点が入らなかったのが、大きなミスといえる。

連打が続いたタイミング(6回裏4番)でタイムや、

8回でのタイムは見事なタイミングだったと思うので、自分も感性を磨きたい。


【横浜】

<守備>

もともとのポテンシャルもあるが、それ以上に中継やバックアップの動きがすさまじい。

「できるところを余念なくやろう」という強い意志を感じる。まさに能力に依っているチームでは一切なく、粘り強いチームであった。

バント処理へのバッテリーの反応や、スイングアピールの声など、選手の集中力と徹底力を感じる。これは強くなると思う。

宮田投手は丁寧にアウトコースを攻め、ハイボールとインコースをミックスしながら打線を抑えた。正直もう少し打たれている可能性はあるのだが、アウトコースのストライクゾーンがやや広めだったので、ピッチングスタイルと一致して攻めやすかったと思う。

注目の緒方選手はとにかく反応がいい。他の選手よりも1バウンド減らして捕球しているので、とにかくアウトになる。さすが、のひとこと。


<攻撃>

どんな対策を立てていたのかが気になるところ。

右打者は外を踏み込んでいく、左は直球を打つ、という対策になるのか。

いかんせん花田投手がよかったので苦しかったが、相手バッテリーにうまく攻められたなという印象。本来持っている能力をなかなか発揮できなかった。

なかなか動ける場面もなかったが、動かしていく感じではなかった。

多彩な攻めをするというより「負けない野球」をやっている印象。

ある程度選手の能力にゆだねられているといった感じか。

正直攻撃の意図がつかみにくかったので、どんな対策をしていたのかを知りたい。


<采配>

本当に粘り強い崩れないチームだなという印象。

タイムのタイミングが抜群で、9回の2アウト後のタイムはよかった。

正直あそこでゲームが決まってもおかしくない展開だったので、きっちりタイムとって落ち着いて最後のアウトを取りに行く。その姿勢が試合巧者だと感じた。

チーム全体として、相手を見ながら変幻自在に守ったり攻めたりする横浜野球がなんとなく戻ってきた気がする。

【学び】

・横浜バッテリーのバント処理の反応の良さ

・横浜守備のバックアップの走りと中継のスピード、フライへの詰め方

・広島新庄バッテリーのインコース攻め

・両監督のタイムをとるタイミング(一息入れたい・確認する・急がせない)

・もらったチャンスは攻めていい

・そもそもHRが打てるだけの能力を持っておくのは大事

・試合を決めるのはストライク率と長打

「ストライクを打ってボールを見逃す」




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