2022年2月8日火曜日

8月11日 智弁学園vs倉敷商業

 8月12日 智弁学園vs倉敷商業

結果:10-3 智弁学園〇

簡単なまとめ:前半は守り合いの展開。中盤以降に智弁の柔剛合わせた攻撃で得点を重ねる。

       智弁西村投手が7回まで2塁を踏ませず好投。

       倉敷も智弁相手でなければ初戦突破の可能性もあるいいチームだった。


<倉敷商業>

〇守備・投手

先発三宅が好投したものの、リリーフ永野がやや制球に苦しむ。

両投手ともよいポテンシャルであり、本来の実力であれば互角になるほどの力を感じたが、それ以上に智弁打線が恐ろしかった。

永野投手は左スリークォーターで、バックドア気味のスライダーとストレートの制球にやや苦しむ。抜け球がやや多かったので、コンディション次第では十分に活躍する要素があったように思う。


守備自体は粘り強く、智弁のハードにコンタクトした打球をよく抑えていた。

目立ったミスはなかったもののやや疑問だったのは、

・3塁ランナーがいる場合はすべて前進守備

・スクイズを3回決められてしまった

こちらの2点。


解説の永田さん(日大三島)も仰っていたが、後ろでもいい場面があったように思う。

5回1死満塁3-0で負けている場面、

5番打者(左)に前進→結果ライト前ヒットで、2点タイムリーとなった。

ゲッツーかセカンドだけ後ろ気味でも1点とアウトを引き替えておく、

そうすると、一気に試合は傾かなかった可能性はある。

結果その後3点入って7-0になってしまうので、試合がほぼ決まってしまった。


もう1つはスクイズを3回決められてしまったこと。

2点目・7点目・9点目はスクイズで決めている。

ピッチドアウト、投手がマウンドから降りる速度など、対策は可能だったようにおもう。

仮にすべてを回避するには難しいにしても、2回目・3回目は対策を講じる必要はあり、バッテリーとしてスキを与えてしまったように思う。


仮に守備位置を後ろでアウトをもらっており、スクイズを2回阻止していると3アウトを稼ぎ3点を減らしている。そこだけでも、点差を詰められる要因であったように思う。現場での判断は至極難しいのだが、自分にとってのいい教訓になるゲームである。

〇攻撃

単純に西村投手がよく、2塁ベースを踏めなかった。

打ちに行っている場面も多々あり、もともと仕掛けるチームなのだろうが、

なかなか動ける場面に出会えなかった。

スライダーを見極めていくのはかなり難しいのだが、

もし対策をとるならばストレートを差し込まれずに打ち返すことだったのかな、とも思う。



<智弁>

〇守備

正直あまり苦しい場面がほとんどないのと、ミスがほとんどなかった。

最終回のミスは選手交代したなどのことがあるが、そこはまた別の話。

バント処理ゲッツー、ファーストセカンドのさばきは格別。

またこの日の西村投手を打ち崩すのはなかなか難しいように思う。

左打者には外のスライダー、右打者にはチェンジアップ、警戒するとストレートに差し込まれる。

対策とするとなると、

・遠いボールは追いかけず、近くのボールを打っていく

・ストレートをきっちり打っていく

ここのあたりになるかな、と想像。あまり逆方向を意識すると詰まりそうな・・・

ただやはりいい投手である。


<攻撃>

中盤以降に打線がつながっていった。

もちろんストレートに力負けしてないところもあるが、

多くの打者にアウトコースを逆方向に打っていく技術がある。

インコースの直球で攻められるとどうか、というところも思うが、

相手からするとカウントが整えにくく、アウトになりにくい打者が多いと感じた。

基本は打っていく打線だし、トリッキーさはないが、

どんな打撃練習をしているのかが気になるところである。



<両チーム采配>

倉敷商ははやめに継投し、仕掛けようとする姿勢がみえた。若いイニングでタイムをつかい、先手先手で動いていた。3回までで毎回出塁はしていたので、もっと動きたかったのかな、という印象はある。スクイズのピッチドアウトのサインを勇気をもって出す、ここは自分の学びでもある。エースと心中するつもりであったろうし、永野投手のポテンシャルを考える、想像以上の点差になってしまったと思う。


智弁はそつなく、単打も長打もスクイズもエンドランも使えたゲーム。

いわゆる勝ちゲームだったという印象。終盤は点差がつき、ややミスも出たが、

改めて最後に小畠投手が出てきた締めた。選手の能力があるのでどっしり戦いつつ、要所でサインプレイのなかで得点を重ねる、試合巧者という感じか。


<本当に個人的な感想>

チーム力の差ももちろんあるが、総合力+長打なのかな。

智弁打線の圧力は恐ろしい。

あとは監督が勇気をもってスクイズやピッチドアウト、リスクを負うサインを出すこと。

ここはどこかで腹を括らなきゃいけないのだとおもう。

捕手任せにならないようにしないといけない、そう思った。








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