8月12日 智弁学園vs倉敷商業
結果:10-3 智弁学園〇
簡単なまとめ:前半は守り合いの展開。中盤以降に智弁の柔剛合わせた攻撃で得点を重ねる。
智弁西村投手が7回まで2塁を踏ませず好投。
倉敷も智弁相手でなければ初戦突破の可能性もあるいいチームだった。
<倉敷商業>
〇守備・投手
先発三宅が好投したものの、リリーフ永野がやや制球に苦しむ。
両投手ともよいポテンシャルであり、本来の実力であれば互角になるほどの力を感じたが、それ以上に智弁打線が恐ろしかった。
永野投手は左スリークォーターで、バックドア気味のスライダーとストレートの制球にやや苦しむ。抜け球がやや多かったので、コンディション次第では十分に活躍する要素があったように思う。
守備自体は粘り強く、智弁のハードにコンタクトした打球をよく抑えていた。
目立ったミスはなかったもののやや疑問だったのは、
・3塁ランナーがいる場合はすべて前進守備
・スクイズを3回決められてしまった
こちらの2点。
解説の永田さん(日大三島)も仰っていたが、後ろでもいい場面があったように思う。
5回1死満塁3-0で負けている場面、
5番打者(左)に前進→結果ライト前ヒットで、2点タイムリーとなった。
ゲッツーかセカンドだけ後ろ気味でも1点とアウトを引き替えておく、
そうすると、一気に試合は傾かなかった可能性はある。
結果その後3点入って7-0になってしまうので、試合がほぼ決まってしまった。
もう1つはスクイズを3回決められてしまったこと。
2点目・7点目・9点目はスクイズで決めている。
ピッチドアウト、投手がマウンドから降りる速度など、対策は可能だったようにおもう。
仮にすべてを回避するには難しいにしても、2回目・3回目は対策を講じる必要はあり、バッテリーとしてスキを与えてしまったように思う。
仮に守備位置を後ろでアウトをもらっており、スクイズを2回阻止していると3アウトを稼ぎ3点を減らしている。そこだけでも、点差を詰められる要因であったように思う。現場での判断は至極難しいのだが、自分にとってのいい教訓になるゲームである。
〇攻撃
単純に西村投手がよく、2塁ベースを踏めなかった。
打ちに行っている場面も多々あり、もともと仕掛けるチームなのだろうが、
なかなか動ける場面に出会えなかった。
スライダーを見極めていくのはかなり難しいのだが、
もし対策をとるならばストレートを差し込まれずに打ち返すことだったのかな、とも思う。
<智弁>
〇守備
正直あまり苦しい場面がほとんどないのと、ミスがほとんどなかった。
最終回のミスは選手交代したなどのことがあるが、そこはまた別の話。
バント処理ゲッツー、ファーストセカンドのさばきは格別。
またこの日の西村投手を打ち崩すのはなかなか難しいように思う。
左打者には外のスライダー、右打者にはチェンジアップ、警戒するとストレートに差し込まれる。
対策とするとなると、
・遠いボールは追いかけず、近くのボールを打っていく
・ストレートをきっちり打っていく
ここのあたりになるかな、と想像。あまり逆方向を意識すると詰まりそうな・・・
ただやはりいい投手である。
<攻撃>
中盤以降に打線がつながっていった。
もちろんストレートに力負けしてないところもあるが、
多くの打者にアウトコースを逆方向に打っていく技術がある。
インコースの直球で攻められるとどうか、というところも思うが、
相手からするとカウントが整えにくく、アウトになりにくい打者が多いと感じた。
基本は打っていく打線だし、トリッキーさはないが、
どんな打撃練習をしているのかが気になるところである。
<両チーム采配>
倉敷商ははやめに継投し、仕掛けようとする姿勢がみえた。若いイニングでタイムをつかい、先手先手で動いていた。3回までで毎回出塁はしていたので、もっと動きたかったのかな、という印象はある。スクイズのピッチドアウトのサインを勇気をもって出す、ここは自分の学びでもある。エースと心中するつもりであったろうし、永野投手のポテンシャルを考える、想像以上の点差になってしまったと思う。
智弁はそつなく、単打も長打もスクイズもエンドランも使えたゲーム。
いわゆる勝ちゲームだったという印象。終盤は点差がつき、ややミスも出たが、
改めて最後に小畠投手が出てきた締めた。選手の能力があるのでどっしり戦いつつ、要所でサインプレイのなかで得点を重ねる、試合巧者という感じか。
<本当に個人的な感想>
チーム力の差ももちろんあるが、総合力+長打なのかな。
智弁打線の圧力は恐ろしい。
あとは監督が勇気をもってスクイズやピッチドアウト、リスクを負うサインを出すこと。
ここはどこかで腹を括らなきゃいけないのだとおもう。
捕手任せにならないようにしないといけない、そう思った。
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