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2020年3月24日火曜日

「育成システム」を考える 育成計画編


「育成システム」を考える 育成計画

文科省発表「運動部活動での指導のガイドライン」(以下ガイドライン)から抽出して、育成システムを考えてみたいと思います。今日は「育成計画」です。ガイドラインの内容をベースにしつつ、良さげなものを考えてみたいと思います。まずはエッセンスから。

エッセンス
①学校が運動部(部活動)全体の活動目標を設定する
②運動部長(運動部の教員のトップ的な)が目標設定をする
③運動部長が学校と交渉しながら環境整備をする
④各部が目標設定をし、そのためのプランニング(計画)を立てる。
⑤各部がある程度フォーマットの定まった評価方法によって評価を受ける
⑥プランと実際の差異、達成箇所と達成できない箇所を明確にし、次年度に活かす



①学校が運動部(部活動)全体の目標を設定する

ガイドラインでは運動部の活動を学校も関与していく必要性があると記述されていました。プロ野球でいう「球団」にあたる学校が、経営目標というか、部活動に対して目標(要望)を伝えます。「活動を頑張ってほしい」というよりは、「どの点を学校が評価をしていて、重点的に取り組んでほしいか」を各部に伝えていくということです。学校経営という観点で言えば、部活動は教育活動であるとともに、募集の一環です。もちろん各大会で成果を発揮してもらいますが、何が募集につながっているかを学校が分析し、要望を伝えることで学校と部活動が分離してしまうことがなくなると思います。文科省は、部活動運営が教員ありきではなく学校が関わっていくことで、管理職が部活動の実態を認知し、指導していく重要性を説いています。


②運動部長が目標設定をする

運動「部」ですから、部長がいて然るべきだと考えました。プロ野球でいう「GM」のような、各部の編成を担う役職があってもいいのかなと思います。名前がつかなくともそういった役割を担っている場合もあると思いますが、部活動全体のマネジメントの中心となり、実際に実態を把握し、指導していく立場の人です。各部種目が違うのでまたがるのは難しいとは思いますが、各部の取りまとめをすることで運動部方針が定まっていくはずです。


③運動部長が学校と交渉しながら環境整備をする

合わせて運動部長が学校側と交渉して環境整備を行っていきます。各部からヒアリングをして、必要な環境を整えていきます。運動部としてトレーナーを採用したり、スポーツドクターを招いたり、外部指導員を斡旋したり、セミナーや講習会の開催をしたり、、、、。学校の運動部の発展を各部に任せるのではなく、顧問のマネジメント・交渉能力に任せるのではなく、学校組織として強化をしていく。学校はアウトソーシングが苦手な傾向にありますが、専門性の高い人材が現場には必要です。「怪我なく部活動に励んでほしいので、トレーナーを雇います」「定期的にスポーツドクターに検診に来ていただき、怪我の状態を把握します」みたいなことでしょうか。全国探せば学校でトレーナーを雇っているところはあると思いますが・・・。

環境整備は今後多岐に渡って行われていくと思いますが、「現場の自助努力」だけでは絶対に変わりません。システムの構築が最優先です。あまり現実的ではないかもしれませんが、他の部と共同して何かを行っていく、というのは重要だと思います。


④各部が目標設定をし、プランニング(計画)する。

学校目標があり、運動部の目標・方針があり、各部の目標があります。本来親会社、大元が方針を定めた上で、各部がそれらに則って詳細な方針を決定していくべきです。目標は中期~長期によるもので、1年単位~5年単位で考えるべきかと。

ちなみにガイドラインでは「勝つことのみを目指すことのないよう、生徒が生涯にわたってスポーツに 親しむ基礎を育むこと、発達の段階に応じた心身の成長を促すことに十分留意した目標 や指導の方針の設定が必要です」とあります。スポーツなので、「勝つこと」を含めた上で、多義的に目標を定めるべきだと言っているわけです。


したがってガイドラインでは、
「ヒアリングをしてニーズを把握した上で」
「勝つこと」「楽しむための土台をつくる」「心身の発達」
を目標設定として掲げ、プランニングしていくことが大事だと言っています。またプランニングの際には「バランスのとれた活動に配慮する」とあり、休息・休養の必要性も述べています。


1年間程度の計画は「ピリオダイゼーション」と呼ばれます(複数年にかかることも指すようです)。
『スポーツ医科学辞典』によれば、
 準備期→専門的準備期→維持もしくは試合期→回復期
 に分けられるそうです。
 長時間の低強度のトレーニング活動から専門的な高強度で短時間の活動に変わる、とあります。また「オーバートレーニングを防止する助けにもなる」そうです。


どこがピークで、今何をやらなければならないのか。月々の、日々の活動は具体的に何をするのか。プレイヤーには日・週単位から年単位のプランを伝えておくべきだと考えます。また、見落としがちである「学校・保護者」にも最終的には「内容・ねらい・方法・時間」などを明記してまとめ、提示しておくことで、相互理解が深まるのではないかと考えられます。



⑤各部がある程度フォーマットの定まった評価方法によって評価を受ける

「計画」を立てたわけですから、評価をする必要があります。他競技は正直わかりませんが、野球を前提に考えてみたところ、

 「大会成績・練習試合成績・練習内容・時間・選手の技能の向上・身体能力の変化」

 を少なくとも学校では年単位で評価する必要があると思います。部活動単位であれば、本来はシーズンごと、年4~6回の評価は必要だろうと私は考えています。どんな能力の選手に、どんなねらいをもった指導をして、どんな結果が出たのか。それが夏の大会で1回戦敗退だったとしても、野球未経験者が通算15本のHRを打てるようになったとか、身体能力が大幅に向上したとか、プレイヤー自身を評価することができます。

また、部活動以外の活動や実績として
「学校の成績・進学実績・進学後の活動・慈善活動」なども評価対象であると考えています。


⑥プランと実際の差異、達成箇所と達成できない箇所を明確にし、次年度に活かす

最終的には、またそれを修正し、次年度に活かすことになります。データが蓄積されていけば、わかることが増えていきます。年々バージョンアップした指導を行えるようになりますよね。



育成計画を立てるということは、
→将来を想像すること
→プレイヤーの可能性を見つけ、育んでいくこと
→計画した以上は変更できない(他者の目がある、やるしかない)、ということ
→やるべきことが明確になること
→チームが一枚岩になれるということ

でもあります。
計画を立てるというのは簡単ではありませんし、知識もパワーも必要になります。しかしその場限りの指導にならないように、選手・チームを想像を活用してデザインしていく。やるべきことはまだまだありそうです。続きは後日。



2020年3月22日日曜日

「育成システム」を考える



「育成システムをつくろう」「選手の能力開発を行っていこう」と考えたのですが、何ごともはじめは真似するところからはじまります。モデルケースはなにかあるのかな、と思い探してみると、文科省が「運動部活動での指導のガイドライン」というものを平成25年に出しているではありませんか。
文科省 「運動部活動での指導のガイドライン」


大阪府桜宮高校の体罰問題が明るみになったことによって、国として部活指導の方向性を考える必要性が出たわけです。今でも体罰やっているところはあるでしょうし、パワハラ・人格否定を指導だと思っている方も少なくありません。どのカテゴリにもそういう方々はまだまだいるんでしょうね。


文科省は指導の充実のために必要と考えられる7つの事項を挙げています。さらにそれをギュッとギュッとして、私なりに解釈してみました(原文がみたい方は上記のリンクからどうぞ)。


①学校全体で部活動指導に取り組み(外部指導員など含めた環境)、育成計画をつくる
②科学的アプローチをとる
 データ集計や医学・科学的な知見も活用、トレーナーなども
③コミュニケーション方法を考える
 コーチング的な要素  選手の自主性を育む
④体罰・暴言をなくす
⑤指導者が学ぶ
 マネジメント・コミュニケーション・運動技術・ルール・審判
 心理・生理・栄養・休養・発達


ギュッとまとめて、こんな感じだと思うんですね。何事もそうですが、真似をするところからはじまるわけです。ただガイドラインはガイドラインなので、実際に自分が監督だったらどうやって取り組んでいくか、自分の考えをまとめてみようと思います。



平成30年には「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」というものが発表されています。実際学校・教員の仕事量が多く、過労状態にあると言われています。仕事の一つとして部活動がありますが、「部活動」自体がブラックの原因の一つとして、社会問題化している側面もあります。公立中学校の教員の方々で「部活指導しない」「顧問にならない」と言っている人たちも増えてきました。「ブラック部活動」なんて言われたり、顧問をやっているせいで時間がない、みたいな話もあったり。


もちろん私は部活動を肯定的にとらえてますし、野球の指導に取り組むことは私が心の底から楽しいと思えることでもあります。「土日休日なんて無いのが当たり前」ですが、それって異常なのかもしれない、と少し思います。僕は「物好き」というか「変態」ですし、むしろ「野球を教えたい」と思って教員をやっています。でもそれって全教員に当てはまるわけじゃないですよね。それを「無償で時間外までクラブをやってほしい」というのは筋が通らないかもしれません。ひとまず、まだ考える余地がある、ということで。また続きは後日。

2020年3月19日木曜日

選抜システムから育成システムへ


 

野球界に危機感を持つものの一人として、私も同様に「今のままで野球は生き残れるのか?」という疑問をいつも持っている。国民に愛され、成果を残し、たくさんの競技人口を抱えているなかで、もしかしたら今後消滅していくのかもしれない。野球が消滅していく未来は、もしかすると遠くない未来なのかもしれない。一人でも多く危機感を持って何かしらのアクションを取ることで、未来に影響を与えることができるはずだ。「バタフライ効果」のように、私達の小さな一歩が未来の大きな変革につながると信じている。革命はいつだって民衆の力が引き起こしているのだ。


今回のタイトルは、「選抜システムから育成システムへ」とした。従来の野球は「大量の練習を課し、それを乗り越えたものだけが試合に出場することができる」という、チーム内における選抜システムの側面が強かった。野球人口が減った現在では、それは通用しなくなりつつあるのではないか。「育成システム」が確立しているチームが、もっと多くなることが未来の野球界のためによいのではないか、むしろそうならないと日本の野球界は危ない。そんな気がしているのである。


◎選抜システムとは

練習は自分でやるもので(もちろん私も同意する部分もある)、試合に出られない選手は練習していない、練習についていけてない、能力が不足している。試合に出場できる選手は「ふるい落とし」に勝った選手で、体が丈夫で、怪我が少なく、感覚が優れている選手であった。100人の部員のなかで、固定された15名を1年間起用し続け、勝利に導く。他の85名は球拾いで、プレイすることができない。一度も公式戦を経験することなく、3年間で10打席も立つことなく、高校野球が終わる。

野球界に長く身を置いていると、こんな話を上の世代の方々から聞くことがある。団塊の世代・団塊の世代Jrなど、日本は人口が多い時代をこれまで過ごしてきた。人が多い時代において、この考え方は少しわかる気もする。「殴られて、罵声をあびせられて、それで強くなった」という話。アスリートファーストがスポーツ界の常識になりつつある昨今、是非は言わずもがななのかもしれない。実際「野球を選ばない」「他競技を選ぶ」ようになった子どもたちが多いという事実からわかることは、野球はもはや「日本スポーツの横綱」ではないのかもしれない、ということだ。手放しで子どもが集まると思ったら大間違い、なのである。


◎供給システム

私が日頃高校野球界に身をおいて感じるのは、「変革の難しさ」である。選抜システムといってもピンキリで、ハードにやっているところもあれば、ソフトなところもある。しかし選抜システムを遂行している指導者たちが、根底には同様の思想を持ち合わせていることが多い。現場ではハードかソフトかいかにせよ、選抜システム、ふるい落としの野球を経験しており、その経験に基づいて指導観を形成している。


プレイヤー中~上位層においては、小・中・高・大・社とふるい落としを何度も経験し、そのたびに勝ち進んできた。強豪が強豪たる所以なのは、「下のカテゴリにおける、ふるい落としで残った選手を獲得し、さらに自カテゴリでふるい落としにかけ、残った選手で闘う」のである。強豪校・チームは選手供給のパイプラインが必ず存在している。かんたんに言えば「うまいやつはずっと上手いチームにいる」ので、「強い高校はたいてい強い」し、弱い高校から抜け出すのは簡単ではない。そしてOBが指導者として戻ってくる、監督が内部昇格する。また同じ連鎖が起こる。これが「カテゴリの固定化」である。この状況がある限り、高校野球界の変革は難航するのではないか、と思っている。ちなみに私自身は中位のプレイヤーだが、とあるパイプラインによって仕事を獲得しており、その恩恵を受けている。


◎カテゴリの固定化現象と戦力均衡

「カテゴリの固定化」現象は、「適正な勝負が行われる」という意味では悪いことではない。大学野球でも1部リーグと3部リーグ、ここには選手の熱量も技術も差があるだろう。「野球をやってきた」選手と「プロを目指してやってきた」選手、勝負として成り立つ可能性はあるが、リーグ戦として観たときに面白みに欠けるかもしれない。ジャイアント・キリングは勝負の面白さの一つだが、ヒリヒリするような接戦もスポーツの醍醐味である。東都1部が面白いとか、甲子園のベスト8はいい勝負が多いというのは、実力差が少ないからこそ、である。これはカテゴリがある程度固定化されるからこそで、戦力均衡状態で試合が行われるからこそ、である。


「カテゴリの固定化」によって、野球界でも棲み分けがなされることになる。リトルリーグと少年軟式、中学軟式やクラブチーム、大学・社会人、などは、ある程度の棲み分けが行われている。日本独自の軟式野球という文化は、入門編としてはありがたい。ローカル大会も多い小・中では出場機会に恵まれることもあるだろう(チームにもよるが)。


◎高校野球の危険性

ここで問題なのが高校野球で、全国の高校が一斉に大会に参加できてしまう。プロを目指している選手層のチームと、楽しく野球がしたい層のチームが対決する可能性がある(というが現実にそうなっている)。理念上の問題という以上に、怪我する可能性がある。大阪桐蔭高校の打者らの打球を通常に処理できる高校生は、ある程度の経験値を積んでいる選手でないと危険がつきまとう。シードやコールドという制度があるにせよ、「スポーツハラスメント」とも言える状態だと私は思う。



◎供給システムを変える

いまやコロナウイルスは、世界の産業に大ダメージを与えている。いまや「世界の工場」と呼ばれている中国で発症してしまったために、工場が軒並み停止した。生産されないということは、物資が流れてこない。モノがなければ売れない。物流の停止である。「適切な供給がなければ、人々は困る」ということだ。1973年にオイルショックで人々はトイレットペーパーを(何故か)買い漁ったが、それも原油価格の高騰が原因である。石油が「入手しにくい」状況になった。すなわち、「供給システムを変える」ことは、人々の動きに変化をもたらすわけだ。


したがって、「選抜システム」から「育成システム」への移行することが、今後の野球界、特に高校野球界では必要になる。強豪校でなくても野球が上手になる、大学で野球ができる、充実した3年間を送れる、野球を楽しめる。坊主じゃなくても野球ができる、とか、練習が週4日だけで他は勉強もできる、とか。いろんなスタイルが出てきてもいいと思う。


選手が野球を通じて成長を実感し、スタッフは選手を支え、大会で結果が出ようと出まいと(出たほうが望ましいような気もする)、充実した3年間を過ごすことができるチーム。「このチームで成長できた」と思えるチーム。そういったチームを、子どもたちは選ぶんだと思う。すでに「育成システム」を構築して実績を挙げている学校は存在しているし、数も増えてきて、認知度が高まっていると思う。私はそういった学校を応援しているし、私自身もそんなチームを今後つくっていきたいと考えている。


今はまだマイナーなチームかもしれないが、育成システムが中心となったチームがメジャーとなっていけば、子どもたちはそちらに流れる。暴力や罵倒されるチームに行くのは、それ以上になにか見返りがあるから。強くなれるとか、進路がいいとかなので、育成システムのチームがそのメリットを内包することができれば、選手の流通に変化が起こるはず。選手供給システムが変化してはじめて、強豪校側の変化が生じてくるはずなのである。



◎結論

育成システムを構築することで、選手供給システムを変えることができる。それが高校野球の変革につながるのではないか、と仮定している。もちろん医療関係・トレーニング関係の専門家の知見も、同時に必要になる。むしろ「育成システム」を構築する側にとって、理論的根拠は不可欠である。考える余地は十分にあるので、どうやったら野球界のためになるのかを検討していきたい。




2019年3月4日月曜日

小豆島高校と県立高瀬高校


高瀬エンジョイベースボールプロジェクト

http://metoo.seesaa.net/article/464416880.html


香川県立県立高瀬高等学校
https://www.kagawa-edu.jp/tkseh02/clublog/index.php?date=201901



高瀬高校監督は、杉吉監督です。以前、小豆島高校に務めておられました。もしかすると記憶の片隅にある方もいると思いますが、21世紀枠で選抜大会に出場しています。諸問題が取り上げられてしまい、悪い印象を持たれている方も多いかもしれません。それでも、私は小豆島高校を応援していました。現在は統合され、小豆島中央高校となっています。






進化するボトムアップ理論

http://metoo.seesaa.net/article/433747166.html

小豆島高校 ボトムアップ

http://metoo.seesaa.net/article/433190931.html


私の気付きのきっかけは、「少年野球BLOG」さんの記事です。指導者をはじめたときから、ずっとずっと読み続けています。そこで上記のような紹介があり、小豆島高校を知りました。小豆島高校ブログがあり、私は食い入るようにそのブログを読んでおりました。「こんな活動をしているチームがあったんだ」と驚きを隠せず、何度も何度も読みました。スカウティング戦略偏重から離れた形の野球、そこに魅力を感じました。「監督になったら、こんなチームをつくりたい」と憧れのチームになりました。

現在の野球指導は、将来監督になったときのための準備期間だと思うようになりました。当時我が家のホワイトボードには、「めざせ小豆島高校」と書かれておりました。目指すべき姿が、そこにあったのです。必死に本を読み、動画を見て、実践する日々。そのモチベーションをくれたのは、私に勇気をくれたのは小豆島高校でした。


改めて小豆島高校の記事を読み、高瀬高校のブログを読み、「やっぱりこれなんだよな」と原点を思い出すことができました。私も野球界の発展に一役買いたい、そう思っています。なんとか発展の力添えをしたい、そう思っています。こんな楽しいスポーツを、知らないなんてもったいない。僕は野球を、みんなに知ってもらいたいのです。またがんばろう、そう思いました。





※小豆島高校ブログは、過去を遡れば記事が読めると思います。広告というか、ちょっと荒れた感じになってますが、日付から飛べば読めました。
https://www.kagawa-edu.jp/syodoh01/bukatudo/yakyu/diarypro/diary.cgi?no=2393



2019年2月17日日曜日

勝つ確率を高める工夫をする


♢野球は確率のスポーツ

野球の競技特性の一つとして、確率のスポーツであると考えられている。理由は様々だろう。
私が一番の理由だと思うのは、ボールとバットが衝突してプレイが展開するからだ。つまり
「道具ー道具」の接触が主体のスポーツであるから、高い技術が求められる。時速140キロで
飛んでくる球体と、棒を衝突させ、90度のなかに入れ、かつ相手がいないところに打つことが
求められる。


球体が棒にあたったとしても、相手がいるところではダメだし、
そもそも球体と棒が当たらないこともある。棒に当てる確率・人がいない所に打つ確率、
反対に棒に当てさせない確率や人がいるところに打たせる確率を高めるように練習する必要がある。
そんなことから、確率と確率のせめぎあいが行われているのが野球というスポーツだろうと思う。




♢野球はセットプレーが多いスポーツ
別の観点からみると、野球は連続性のあるスポーツではない。
つまりセットプレーの繰り返しが野球である。毎回試合が中断し、
投手が「攻撃姿勢」に入り、お互い守備と攻撃の準備をする。そこでも場面がそれぞれ違うわけである。
従って、そのセットプレーに対する自分の動き方や、
その時々による動き方のパフォーマンスを上げる事が求められる。



♢勝つ確率が高い選択をする


先の球体と棒の話でもそうだし、
こちらの「セットプレースポーツ」としてもそうだが、ある一定の傾向が出てくる。
例えば「球が速いと打たれにくい」とか、「このバットの動きはサードに来る」とか、
「このケースはバントをする」とか。ある一定の傾向が、確率の偏りとして現れてくる。
野球は相手より多く得点するために、お互い確率を選択していく。高い確率を選ぶ場合もあれば、
リスクを負って低い確率の動きをするかもしれない。いずれにせよ、お互いの戦いのなかで、
「勝つ確率が高い選択」をし続ける必要がある。なので、「かつ確率を高める(引き寄せる)工夫」
が常に必要なのである。


♢根拠を持って取り組む

そこに根拠はきちっとあるのだろうか、根拠を持ったプレーができているのだろうか、
ということを練習では突き詰めてていく必要がある。自分が狙ったボールを打ったのか、
反応して出たのか、インコースの練習をしてインコースを打つことができたのか。
きたボールに対してミスショットなく正確にとらえることができたのか、
そういったところを追求していきたい。


打った打たない、アウトになったならない、これらはある意味相対的ではある。
比較の産物でその場合ケースによってそれぞれ結果が異なる。実際に想像してみて、
予測を立て、仮説を立て、そのための練習をし、もしくはそのための対策を講じ、
その結果どうなったのか。そういったプロセスを踏んでもらいたい。
根拠のある結果が出たのか、根拠に基づいてプレイすることができたのか。
根拠をもって予測をして準備をしてプレイに取り組んでもらいたい。
その一方では、野球の要素として、
予測にないプレーも反応してプレイをしてほしい。準備と結果、反応と瞬発、
その両方の要素が必要である。



♢小さな予測の積み重ね・仮説の積み重ねが一瞬の反応やひらめきを生む

ただ、その一瞬の判断をするためにも、小さな予測・少しずつの想像力・準備、
そういったものの積み重ねが、一瞬一瞬の反応を生み出す。小さな準備の積み重ねをして、
実際に瞬間瞬間に反応する選手になってもらいたい。

2019年2月16日土曜日

野球の競技特性


 野球の競技特性を考えると、9人である複数人スポーツ・相手がいるスポーツ・道具を使うスポーツである・非コンタクトスポーツ・集団でありつつ最終的には個人スポーツ・時間制限がないスポーツ(部分的にはあるが)・守備側がボールを持つスポーツ。


 より競技特性を理解して、チームの練習をマネジメントしたほうが成果が出るはずである。したがって、練習の中でこの競技特性を反映させていく必要がある。また、競技特性を明確にしていくために、他のスポーツと比較していく事は重要である。


♢他の競技と比べてみようよ

 例えばゴルフと比較してみると、固定したボールを打つのがゴルフ、動いているボールを打つのが野球。打つエリアが90度で限定されているのが野球、ある程度自由に打てるのがゴルフと考えると、野球の打撃においては90度の角度に納める技術が求められることがわかる。この場合の技術が道具を扱う技術になるので、バットを扱う技術が必要になる。もっとも金属バットは900g(高校生)になるのである程度のパワーが必要。コンタクトスポーツではないが、900gの棒を扱うためにある程度の力が必要になる。その道具を、18メートル先から来るボールに対してをコンタクトさせ90度に入れなくてはならない。これこそが、打撃が難しいという理由のひとつである。野球には様々な要素があるが、他のスポーツと比較して見てみるとより一層わかることである。




 指導者は、つい野球のことを考えてしまうが、実際他のスポーツと比較して考えてみることでわかることがある。または、練習のなかでも他のスポーツを取り入れてもよいと思う。他のスポーツをやることで野球との関係性であったり、野球の特別な部分に気づくことができるかもしれない。

♢他のスポーツを練習でやってもいいんじゃない?



 グラウンド上で他のスポーツをやる機会はあるだろうか?サッカーやバスケは、守備の動きと似ている部分がある。バレーボールも腕の使い方やレシーブのやり方など、ある程度精通する部分がある。打撃はゴルフ・ハンマー投げとか関係性がありそう。他のスポーツを練習の中で取り入れてみる、そのことによって野球の動作に良い影響をもたらす可能性がある。



♢野球人は身体能力高くないと、ね。むしろ高いから野球をやってるかも

 野球は求められる技能が多いので、他のスポーツを行うことでその技能を高めることができると私は考えている。「エースで4番」がいたり、「いいピッチャーはバッティングがいい」というのは身体能力の高さゆえだろう。アメリカでは、MLBのドラフトにかかっていたが、アメフトでも上位指名されている、なんて話をよく聞く。先日もそんなニュースを見た。





 有名なところで言えば武井壮と言うテレビタレントの方は、大変身体能力が高い。十種競技という競技をされていて、日本チャンピオンになっている。十種も競技があれば、競技の練習を大量にしなければいけない。しかし彼は、自分の身体を動かす練習(いわゆる身体操作)と、フィジカルトレーニングの練習をたくさんやっていたという。ここからのヒントは大いにある。



♢練習で野球以外のスポーツを、身体能力を高める練習を!

 野球は十種競技まではいかないが少なくとも4種の動きは求められるし、突発的なプレー・想像もしないプレーと言うものも起こり得る。自分たちが想像できる範囲で練習をするのもまず1つであるが、試合では想定していないことも起こるし、トーナメントという性質の中では、相手の対策がしにくい部分もある。MLBスーパープレイ集を見て「うわすげー!」となるが、持ち合わせた高い身体能力で、ある種「最適解」としてあのプレイが生まれているはず。その動作がいちばん良いと身体が反応して、ああいったプレイが生まれている。





 そう考えればより身体能力を高めないわけにはいかない。野球の練習をするだけでなく野球以外の動きをしていくことが野球につながっていくとも考えられる。野球は、野球だけをやっていてもうまくはならない。いろんな要素を使って早く効率的に上達する、アマチュア野球は時間との戦い。だからこそあえて野球以外の練習をして、より早く運動能力を高め、野球が上達することが良いと私は考える。

2019年2月15日金曜日

ミーティングもいろいろ

♢ミーティングにもいろいろある


 ミーティングについて少し考えました。ミーティングはいろんな形があって、例えば一般的なのが試合終わった後のミーティングがあります。それ以外に集合した時にミーティングであったり練習とか、試合の合間のミーティングがあると思います。これ以外にもお昼休みとかまたはそれ以外でも勉強会みたいな形でミーティングをすることもあると思います。ミーティングといっても、グラウンドで行う場合とグラウンド外で行う場合があるわけですね。一口に言ってもいろんな形式がまだあるんだなぁっていうのが私が思う所です。

♢ミーティングする前と後で変化が生じなければならない

 1番はミーティングを実施して、ミーティングをしたことの効果とか意味がきちんとグランドに反映されるのか、というところが1番大事なんじゃないのかなあと思います。例えば例えば「最近練習が続いてて疲れてると思うけど、ちゃんとストレッチをしましょう」「元気なくなってきてるんで、声出して行きましょう!」とか、それってどうなんですかね。


♢意識の明確化

 そのミーティングをして、話し合ったところにフォーカスをして意識付けをする、そしてその意識付けをして練習をして、最後の振り返りがある。というのが一連のプロセスになっていくのだと思います。結局ミーティングをして、「どういう行動するのか」「何をポイントとしてどういう目的で取り組むのか」ということを明らかにしなければならないと思うんです。つまり具体性のないミーティングって意味あるんですか?と思うわけです。もしグラウンドで行う練習前や練習中のミーティングは、より具体的に行う必要があります。


♢グラウンド上とグラウンド外

 実際はグラウンド外のミーティングもありますね。例えば武田高校も非常に高度なミーティングを行ってらっしゃいますが、「グラウンドで考える時間を出来る限り排除し、行動する時間を極限まで詰めていく」ような発想で行われているようです。正しい言葉かわかりませんが、on the ground」と「off the ground」の発想の違いだと思うんですね。


♢武田高校の事例

 武田高校は練習時間が50分しかないことが有名ですが、逆にそれ以外の時間はたくさんあるはずで、それ以外の時間をより効率的に使って50分を最大活用していきましょうみたいなスタンスが多々あるようです。というかあります。それは、「off the ground」のうちに意志や意図を伝えており、もしくは考えさせており、それを「on the ground」で実践していくことになるんです。実際50分しかないわけですから、「そこ立っとけ!」とか30分にわたる長い説教をしている時間はたいへんもったいないです。

♢クラブ活動週休2日

 この話がどこにつながるかというと、「部活動週休2日」に関わってくるのです。週休2日の話も、その残された時間の中でいかに成果を挙げるか、という話になります。練習量が落ちる、といわれる方もおります。実際物理的時間はなくなりますのでそのとおりかもしれませんが、他のチームも同じなので同条件ですよね。そのなかで勝っていくためには、その2日を有効活用できればいいし、むしろ5日の質を上げることにつながっていくはずなのです。そこで定期的なミーティングをして、「on the ground」に反映させていけばよいわけです。



♢うちはうまくできていないけど・・・・・

 本校の場合でも本校は練習時間が平日で言うと120分間・2時間位しか取れないのが現実です。120分しか取れないと考えると、いかにミーティングをして「off the ground」を最大限高める必要があります。「on the ground」でのスタッフの働きかけとか、意識とかの問題ではなくて、チームで120分間を使い切るスタンスがあるかないかっていうところに差が出ると思います。

2019年1月19日土曜日

『最高のコーチは教えない』かんたん記録

『最高のコーチは、教えない』吉井理人(2018)

これを読んだので、簡単に記録しておこうと思います。




「最高のコーチは教えない」というのは、一切コーチが放任主義で何もしないのではなく、「答えを教えず、選手自身が答えに近づくように働きかけていく」というように私は解釈しました。「自由」と「放任」のラインって結構際どいし、判断しにくいところだと思います。

したがって、
「一切合切おしえない!!!」ではなく、
「ゴールにむかって伴走していく!!!!」のがコーチングなのだと思っています。

2019年1月15日火曜日

視座・視野・視点

♢生きること=知覚すること
我々は朝日に刺激され起床し、朝食の匂いで空腹を刺激される。プロ野球のハイライトで興奮するのは、我々が野球の面白さを知っているからだ。残念ながら私はクリケットの試合の面白さを理解していないので、動画をみたところで興奮できないでいる。知覚したものだけを我々は認識し、知覚したものこそが自分の世界である。

♢新たな可能性に気づくために
野球の動画をひたすら眺めていて、学んだ気になるときもある。しかしそれだけで、変化していく社会についていくことができるのだろうか?置かれた現状から新たな可能性に気づき、自分の学びにつなげる必要がある。





2019年1月11日金曜日

股割りメソッド(Mac's Trainer Roomより)



https://www.youtube.com/watch?v=zmqc98cRPDk



①ベンチ台に手をついて開脚 つま先上(外旋)
②外旋ストレッチ ベンチに膝を乗せて臀部のストレッチ
③四頭筋〜腸腰筋のストレッチ  ベンチ台横向きに膝立ち→前後
 ※勝手に腸腰筋らのストレッチだと思ってます
④再びベンチ台に手をついて開脚

⑤ステップ台(小さな台)にのってボールを転がす
⑥ジャックナイフストレッチ開脚 主にハムストリングス?
⑦ジャックナイフストレッチ閉脚 
 ※⑤〜⑦は腰から曲げないこと
      ステップ台に乗るのは骨盤の向きに気をつけるため(前傾させて行う)
      腰が支点にならず、股関節が支点になるように





http://www.macstrainerroom.com/archives/806

Mac式ベースボール股割りメソッド


怪我のリスクを抑えるには、胸がつくほどまでになっているとよいわけですね。



なるほどな、と思います。
ストレッチの効果が出るのは、しばらくかかりますから、時間をかけて取り組む必要がありますね。ダルビッシュ投手、つま先の向きが素晴らしいなぁ!

2019年1月6日日曜日

運動連鎖


私が投手を指導する際に、メカニクスにおいて大切なのは3つあると考えています。

1 並進運動(横の移動)
2 回転運動(骨盤と肩甲骨の回転)
3 運動連鎖(各部分を協調させて投げる)

投球動作では、横の移動で生まれたエネルギーを効率よく回転動作につなげ、ボールの速度を大きくします。うまく横移動する必要があり、その横移動のエネルギーを回転動作に変換して、ボールをより早く動かさねばなりません。それも部分だけを意識するとうまくいかず、各部分を協調させて投げる必要があります。ひとまず今日は、運動連鎖について、です。












2019年1月4日金曜日

テクノロジー・データとコーチング



    TECHNOLOGY, COMMUNICATION, AND THE FUTURE OF COACHING

    https://www.drivelinebaseball.com/2019/01/technology-communication-future-coaching/


    (翻訳と原文を読んで汲み取って考えているのであしからず)
    ざっくりぱっくり要約:技術や分析するテクノロジーを導入していくことについて。

    スポーツバイオメカニクスとは何だろうね



    私は常々「合理的で効果的な練習がしたーい!」って思っています。野球界は結構曖昧な言葉が多いですよね。「体を開くな」「ヘッドを下げるな」「下半身を使え」とか。私があまり上手じゃなかったので、「開いているぞ」と言われても「どこが?どう開いてるの?じゃあどうしたらいいの?」と思っていました。




    ♢「じゃあどうすればいいの?」
    いつも僕が思っていたのは、「僕が下手なのはわかった、今のうごきが悪いのもわかった、じゃあどうしたらいいの?」ということです。「そこは自分で考えようよ」というとこでもありますが、考えているうちに現役生活が終わってしまいました。スポーツ選手は時間との戦いです。できる限り早く上達し、結果を出すことが求められるわけです。


    ♢合理的で効果的な練習がしたい!
    どうして素振りをしているのにうまくならない?練習しているのにうまくならないんだろう?そんな疑問を抱えたまま、引退してしまいました。「もっと練習せい!」で解決かもしれないんですが、偏屈な私は納得できなかったのです。いろいろ考えた結果、指導者の道に進むことになるのですが、「合理的で効果的な練習がしたい!きっともっと簡単にうまくなる方法があるはず!」と思って勉強の日々がはじまりました。


    2018年12月30日日曜日

    環境のなかで育つ


    為末大さんのブログより
    http://tamesue.jp/blog/archives/think/blog-20141006
    >今の自分になったのは誰のおかげで誰のせいか。学校の教育のおかげかもしれないし、そのせいでこうなったのかもしれない。親かも家庭かも、友達かも社会環境かも、国家かもしれない。自分だけで自分になるのではなく環境の中で自分になる。



    優秀な選手に対して「俺が育てた」という言葉をついつい言いたくなる気持ちは、わからないでもない。だれだって褒めてもらいたいと思うから。「すごいですね!」とか言われたいし、「俺がんばったよな」と確認したいというときもある。実際は「そんなことないですよ」と言いながら、自分を褒めている。他人には言わないけど、多くの人が思っていることだと思う。


    その一方で、ときどきこう思う。「この選手は、きっと俺の下でなくてもうまくなってたよな」と。そもそも成長する選手というのは、どこに行っても成長する。うまくなる選手は、どこへ行ってもうまくなる。

    それでも、こう思うときもある。「この選手は、この環境だったから成長できたのかな」と。叩かれて叩かれて伸びるタイプがいれば、放牧されて勝手に伸びるタイプもいる。チームカラーとか、監督の方針とか、そのチームの文化とか。目に見えないものが、その選手の心に作用して、前向きに働くことがある。実際監督だって、トップ層の選手たちを集めて戦うのが上手な人もいれば、控えだった選手たちを叩き上げて強くするのが上手な人もいる。

    そういう意味で、”環境”って選手育成には大事だなと思う。選手を育てるのは、一人ではない。グラウンドとか学校とか、物理的な環境。スタッフ・チームメイト・まわりの父兄。重層的に、多角的に、あらゆるものが絡み合って、人は育っていく。歳食えば食うほど、”感謝”の意味がわかる。


    今年も色んな人にお世話になったなぁ、と思う年の瀬。支えられて、育てられた、そんなことを思いました。今年もあと2日です。






    2018年12月28日金曜日

    Driveline baseballのブログ記事(ウエイテッドボール・プルダウンなど)をまとめてみた



    Driveline baseballには、ブログがあります。大変優良な記事がたくさん掲載されており、私もゴソゴソ読み漁りました。全部読むことができたわけではありませんが、ある程度読み、役に立つであろう記事を勝手に抜粋しました。


    Driveline baseballの中核は速度開発です。
    レザーウエイテッドボールを投球し速度を高めること
    プルダウン(助走投げ)を行い出力を高めること
    プライオボールで腕をケアすること


    この3つがキモです。もちろんそれ以外も沢山研究されている場所ですが、それらに関係し、なおかつ比較的容易に役立つようなものを選びました。独断と偏見と思いつきなので、「あんないいが記事入ってないよ!」と教えていただければ後ほど追加しますので、教えてください。


    2018年12月27日木曜日

    冬季練習と人数が多いチーム


    Webミーティング


    武田高校はWebミーティングを実施しているようです。今回の記事では、冬季練習に関する内容が公開されています。

    以下引用

    >冬休みの練習はフレックスタイムの導入やガッツリ1時間~2時間の睡眠タイムを
    設けながらメリハリをつけ、全体練習は15時~16時ごろには必ず終了するようにしています。

    朝から晩までぶっ通しで練習ではなく、
    上手く休養を入れながらフレッシュな状態で練習を継続させる方法はないのか
    常に考えています。


    引用終了


    各地で見られる冬季練習は「休養」「フレッシュ」といった言葉からかけ離れ、「徹底的に」「基礎」「追い込み」などの言葉が濫用しているように思います(現に私達のチームもそうです)。その点に関しても「フレッシュ」という言葉出てくるのは、驚きではないでしょうか?そこも私が驚いたところですが、別の観点から、高校野球の弊害を取り除く示唆を得ました。


    ♢高校野球は人数バランスがおかしい
    ひとつ思うのは、高校野球は各校の人数比率がたいへんなことになっています。100名を超えるチームから、10人に満たないチームもあります。各高校人数集めに苦労されていることも、練習試合でよく話題になります。この人数バランスは、果たして最適化された結果なのでしょうか?投球制限をかけるまえに、入部制限を考えてもいいのではないか?そんなことを思いました。


    ♢人数が多いと下手になる
    高校野球の問題点はこの「人数の多さ」で、施設のキャパシティとのバランスがいない現状があります。グラウンド1つに対して100名がおり、シートノックでは長蛇の列。ノックにも入らない選手は、球拾いもしくはランニング。先輩たちが抜けてようやく、少し練習ができるようになる。これって、上手になりますかね?野球人口も増えますか?高校野球の未来はありますか?という疑問を抱かざるを得ないわけです。

    ♢フレックスタイム
    フレックスタイム:始業時間・就業時間を自分で自由に決めることができる働き方

    もともとはビジネス用語ですね。社員のライフスタイルや価値観に合わせて、色んな形で働くことができます。お子さんがいるのであれば早く出社して、3・4時には帰りたいですよね。通勤ラッシュを避けたいのであれば、10時11時に出社すれば通勤ストレスを軽減することができます。


    このフレックスタイム制、武田高校ではどのように使われているかわかりません。しかし、人数が多いところであれば、練習量の確保と選手の状態を良くすることにつながるはずです。

    実は本校は大所帯でして、3学年で100名を超える部員がいます。もし各自が時間を少しずらして練習することができれば、短い時間でも練習量を確保することができます。フレックスを仕組みでつくるならば練習プログラムが問題になりますが、そこを乗り越えられれば、実現可能であると私は考えています。


    ♢ビジネスのあり方にヒントがある
    いずれにせよ、高校野球はまだまだ改善の余地があります。変わらない組織であるだけに、変化の余地が残されているはずです。そしてそれに気づいている方がまだ少ない、と考えれば、先駆けてなにか結果を出すことも少し見えてくるはずです。従来のものの見方だけにとらわれず、色んな観点から、いろんな取り組みをしていきたいですね。

    2018年12月24日月曜日

    怪我に対する対応や予防をすること



    武田高校   DLガイドライン
    チーム・トレーナー・ドクター(3名)で対処


    参考になることだらけです。


    ♢専門家を介在させる
    我々が怪我の状態を見ても、正直わからないことも多いです。外傷であればある程度判断はつくかもしれませんが、肘・肩・腰の痛みなどは目視ではわかりません。また、普通に練習できているように見えても、他の部位で補っている可能性があります。普通に練習しているように見えても、パフォーマンスが低下していたり、動きが悪くなってきているはずです。筋肉の異常なのか、骨や腱の異常なのかは、本当に我々ではわかりません。なので、大きい病院で(できればスポーツに理解のある病院)、レントゲン等まで撮ってもらう必要があります。


    ♢怪我はつきもの、だけど・・・・。
    そもそも「スポーツ自体が身体の偏りを生み出す」ものです。同じスポーツをやり続けることは、自ら障害発生を進めているのと同じだと考えたほうがよいと思います。日常の動作で何千回も横に回転することはないと考えれば、人間の身体構造上、使えば使うほど炎症や障害を発生しやすいです。

    ♢なんで野球っていっぱい投げるの?
    やり投げの選手に「一日の練習でやりは何スローぐらいやるんですか?」と聞いたところ「時期によるけど、野球ほど何百回も絶対投げないですよ」と言われました。どうやら10回ほどしか投げない日も少なくないみたいです。投げれば投げるほど、バットを振れば振るほど、障害のリスクは高まります。だから、いかにその数を少なくしてパフォーマンスを高めるか、が今後の鍵だと思っています。


    ♢指導者とトレーナー・医者
    「〇〇が痛い」という選手は、スタッフに申告をさせますよね。僕も相談を受けることがしばしばあるので話を聞きます。たいていは「医者に見てもらいなさい」「レントゲンを撮ってもらいなさい」という話になります。そこから治療してもらい、リハビリしながら現場復帰を図ります。ただ最近思うのは、我々スタッフとトレーナーや医者との相互理解の不足です。やはり現場指導者は、ある程度怪我に対する理解を持っている必要があります。そうでないと、選手がグラウンド等でリハビリをしている最中に、再発の恐れがある動作をしてしまうこともあるからです。または、見かけの動きで判断して、強度の高い練習をさせてしまう場合もあります。何にせよ、選手の体を守るというのは、簡単なことではないということです。

    2018年12月22日土曜日

    動くことと、工夫すること


    ブログもTwitterもしばらく距離ができてしまっていました。改めてエンジンかけ直していかないと、春まで時間がないという事実に気づいたからです。そのために仕込みをやっていました。


    ここでいう春とは、練習試合解禁までの日数です。3月上旬には解禁されますので、なんだかんだ言っても80日ほどしかありません。年が明けて70日程度。そこから練習できる時間、直接観察できる時間、話ができる時間・・・・。実際自分が動いていける時間は、圧倒的に少ないようです。春までに140キロを投げられる投手を複数育成したい、と考えたときにはあまりにも時間が足りません。



    ♢自走&時短
    とりあえず今できる手は、「やり方をみんなに公開しちゃう大作戦」でした。個別にアプローチをしていたのですが、いちいち説明するのは時間があってもあっても足りません。なので、簡単にまとめたもとをグラウンドに掲示しておくことにしました。主にはストレッチやトレーニング方法や食事についてですが、現在で40枚ぐらい貼ってあります。いちいち僕が教えなくてもいいのと、選手もきっと忘れてしまうので、それを思いだすことができます。アプローチはひとつだけではなく、あらゆる角度から取り組まねばなりません。


    ♢状態変化を起こす
    結局は「知らない」「できない」「続かない」というのが、結果がでない原因になります。だから、これが反対になればいいわけですよね。

    「知らない」から「知っている」
    「できない」から「できる」
    「続かない」から「続く」


    「知らない」は掲示しているものを見れば「知っている」状態になります。
    「できない」はやり方を見てやってみれば、方法が図で示してあるので「できる」になります。
    「続かない」は、ここだけは管理する必要があると思います。我々スタッフが、数値でもなんでも確認しにいけばよいわけです。定期検診を行えばよいわけです。「あれやってるよね?」と声をかけるのです。そこが一番の役割かと思います。

    ♢重要なところに資源を落とす
    投手の頭数を増やし、用具を揃え、トレーニング環境を整備し、情報を提供し、プロセスを私がある程度管理しています。掲示してある程度自走するようになれば、ゆとりをもって投手陣を観察することができ、なおかつまた新しいことに取り組むことができます。これまで時間を取られていた「教える」ということを時間短縮することで、大幅に動きにゆとりが生まれました。自分でやってみて、これはとりあえず今日まではうまくいっていると思っています。まだまだやらなければならないことがたくさんあるので、一つひとつ進んでいこうと思います。

    2018年12月15日土曜日

    理想に近づけない、というコーチング




    COMPARING COACHING PHILOSOPHIES

    こちらの記事では、コーチング哲学について比較をしています。


    ♢「〇〇のように投げてほしい!」というコーチング
    従来のコーチング方法では、トップアスリートの動作を解析し、ポイントを抽出し、ポイントを抽出してドリル化します。コーチはドリル化を徹底させ、完璧に模倣させるのです。

    例えば、例えば「キンブレル投手のブロッキングを覚えよう!」として、何かしらそのドリルを考案します。そしてその形が正確に再現されるまで、そのドリルを続けていきます。その後、そのブロッキング動作が実現されていく、ということになります。

    一見この方法に問題点はないように思いますが、「見落としている部分」がある可能性があります。ポイントを限定して改善を図っているわけですから、他に数多くあった問題点を見落としている可能性があります。

    ブロッキング動作であれば、問題は軸足にある場合があります。または、そもそもそれ以外の問題の場合もあります。コーチは、「ここが問題だ!」と決定をしたことによって、根本的な改善がなされずにそのまま練習を続けてしまいます。これは大きな損失です。私も「ドリル化」はよく使いますが、実は大変危険なことだったのかもしれません。


    ♢理想に近づけないコーチング
    Drivelineでは、単一のコーチだけが指導するわけではありません。動作解析をしたり、理学療法士が動作を見たりと、複数の人間が関わって指導をしています。「理想に近づけない」というのはやや語弊がありますが、その投手の育成をあらゆる視点から考える必要がある、ということですね。


    本当の問題点はどこにあるのか、それを体系的に考えていくことが重要です。投手の悩みというのは「球速がでない」「コントロールが悪い」「肩肘が痛む」に、大方収束します。これらの問題は、「メカニズム」「可動域」「筋肉量」「フィジカル」「柔軟性」「疲労」などなど、あらゆる角度から検討することができます。したがって、複数の眼があるのであれば、あらゆる角度から検討していき、問題点を限定しすぎないで考えることが重要なようです。

    ♢「真実はいつもひとつ!」ではないかもしれない
    理想をいえば数値化映像化したりして、現状を把握したいところです。筋電図・動作解析・球速・回転数・回転軸・ストレス・投球分布図など、測定できるものはやまほどあります。現状を把握し、以前のデータと比較して、なぜそうなっているのかを考えるべきです。揃えられるものには限りがあるので、簡易スピードガンと私の知識と経験に頼らざるを得ないところがあります。が、現状はこれが限界です。


    何年も少しずつ時間をかけて、投手も成果が出るようになりました。特にここ1年に関しては、観察する時間が圧倒的に増えています。それは投球メカニズムもそうですし、トレーニングのやり方・日常の姿勢(体の姿勢)などを見るようになりました。色んなアプローチを体系的に仕掛けていくようになりました。以前よりも、メカニズムにこだわらなくなってきた側面も強いです。


    「メカニズムを仕込んでいく」というよりも、「原理原則から外れていないか」が重要だと思います結局は「並進運動から回転運動」で「運動連鎖」が起こります。そこから大きくハズレなければよし、そして出力を大きくしながら、バランスを整えていきます。スピードが出ないのは、メカニズムの前にそもそもの筋肉量が足りないかもしれません。コントロールは柔軟性の問題かもしれませんし、リリースの感覚かもしれません。体系的にアプローチをかけ、細部を個別的に考えて、その当人の可能性を最大化させていく方法がよいのだと思っています。

    8月11日 東北学院vs愛工大名電

     8月11日 東北学院vs愛工大名電 5-3 東北学院〇 かんたんなまとめ:初出場の東北学院が優勝候補の名電を撃破。 140キロトリオと激戦区を勝ち抜いてきた名電だったが、東北学院伊東投手の前になかなか点を取ることができない。初出場かつ新聞記事C評価の東北学院、投打がかみ合い長打...