2019年10月6日日曜日

日記



自分の人生自体、およそ7年前から節目を迎えた。20歳を過ぎた頃から、やっと歯車がまわりはじめた。自分の人生をコントロールするというか、自分らしく生きるというか、それがやっとできるようになりはじめた。懸命に生きること、考えること、文章にすること。この自浄作用のようなシステムが、歩きたい方向に少しずつ歩けるようになった。


生徒を見ていると、「勉強やらなきゃいけないけど、できないんです」という声が、なんとなくわかる。甘いのかもしれないけど、多感な思春期はそういうものなのかな、とも思う。かつての自分がそうだったように、他人を自分と比べ、卑下し、妬み、焦りを感じているのかもしれない。わかってはいるが、そこに自己肯定するだけのゆとりがない、のかもしれない。


こうして考え始めて気づくようになったのは、コントロールできることと、コントロールできないことがある、ということ。自分の意識や行動は、幾分変えられる。他人の気持ちや考えを変えることは、難しい。他人を変えるのではなく、自分の気持ちや考えを変えていく。そして社会や環境との関わり方を変えていく。脇道にそれてしまうとき、少しずつ自分を元に戻していく。懸命に行きながらも、どこか変なところに転がり込んでしまう。それをまた正しい道に戻していく。遅くても、進んでいくこと。道草しても、また戻ってくる、そして進んでいくこと。この繰り返し。

2019年8月19日月曜日

透明な指導



「がんばる」ことを求める大人、「がんばる」とは何なんだろう?少なくとも、僕は毎日頑張って生きている。夏休みは朝から野球をやり、時に教員業務を行っている。2学期の授業の準備だってやっているし、野球と仕事以外の事柄も取り組んでいる。私は私なりに懸命に頑張っていきている。


僕が懸命に生きるということは、相手もまた懸命に生きているはずだ、ということ。本当は懸命でないかもしれない、手を抜いて生きているかもしれない。ハンバーガーを1個つくることであっても、それなりの本気でつくってくれているはず。ピクルスをハンバーガーに投げつけて遊んでいることは、きっとないはずなのである。しかし僕が思うのは、そんなことすらどうでもいい、ということ。何かに熱中している人は、何かに本気で取り組んでいる人は、余計なことに気を取れれない、そんな気がする。


自分と他人のものさしは、決定的に違う。一生懸命のものさしは、本気でやっているというものさしは違う。僕はグラウンドで黙って「一生懸命」選手を見ている。一方で「一生懸命」怒鳴っている人がいる。僕の尺度で言えば、僕は一生懸命だ。選手のプレイを見ながら、分析したり他の動きとトレースさせたり、「どんなアドバイスを送るべきか」を考えている。闇雲に言えばいいわけじゃない、タイミングがある、吸収できるように説明する必要がある。どうやって伝えるか、何を伝えるか、そもそも伝えるべきか、考えを聞くだけにしておこうか、と考えている。これが僕の一生懸命だ。はっきり言えば、グラウンドでの存在感はない。(と思う)。



目立ちたいという気持ちはあるが、それが先に出たら指導はできない。僕はそう思う。監督は違うが、コーチは目立たない。それがよいと思う。優れた技術は、透明なのだ。その選手に溶け込むような、色のついてないアドバイス。馴染みやすいアドバイス。そんなアドバイスをしたい。形を1からつくるのではない。今あるものを発展させていく。観察して、分析して、コツコツ声をかけていく。色のついていない言葉で、溶けやすい言葉で。選手との会話、対話。これが全て。

野球消滅を読んで


野球消滅を読んで

中島大輔 『野球消滅』を読みました。面白かったので、ここに記録しておこうと思います。


『野球消滅』とはまたショッキングなタイトルですよね。全然知らない人は「感情論&拡大解釈による危機感煽る系」な本かと勘違いしてしまいそうですが、データや事実を根拠にして話が進んでいきます。「野球人口減少」がひとつのテーマですから、もちろんそれに関連する学童野球の野球人口のデータ、日本ハム大渕スカウト部長が作成した「チーム単位部員数の推移(新潟県高野連)」など、知らなかったことも数多くあり、大変勉強になりました。


 そういった資料やデータだけでなく、地域の実情や現場の声も取材されていて、実際に現場で野球に携わっている方々がどんな様子なのかもよくわかります。そういった意味では、諸問題を身近に感じることができる内容になっていると思います。実際私は学童野球と関わることがないので、知らないことがたくさんありました。連盟の登録と大会について、幼い頃を思い出せば「〇〇市は☓☓に登録していないので、□□大会に出れないんだよ」と大人が会話していた気がします。


 先に述べた学童野球だけでなく、学生野球・アマチュア野球からプロ野球などと、各カテゴリの構造がよくわかるようになっています。連盟間で縦割りで連結しているわけではなく、「ガラパゴス携帯」のごとく多岐にわたっています。正直私もよくわかっていないこともありますが、他カテゴリの連盟を知ることができますし、野球界の構造の複雑さがよく分かるでのはないか、と思います。これだけ横断的に書かれている本て、他にあるんですかね(ありそうだけど知らない)。





 本書はそんな形で、「野球界の構造を明確にし、その構造から生み出される問題を捉える」ことが読む意味になるんだろうと思います。例えば投球制限の問題、結構みなさん議論されてますよね。実際改善するのって、結構たいへんなんですよ。

 そこには各新聞社が絡み、高校野球で儲ける新聞もあればプロ野球で儲ける新聞もあります。私立は私立で生徒募集が絡み、公立は人数が集まらず苦しみ、高野連は「教育の一環」として高校野球を守りたい。それぞれがそれぞれで、利権を守りたいわけだったりします。だから、現状の高校野球のあり方を変化させるためには、ある意味それぞれからOKをもらわないといけないわけなんですね。したがって、「投球制限は投球制限だけの問題ではない」と私は思うわけで、これこそが「日本野球界が抱える構造的な問題」にあたるわけです。




 我々現場の人間にとって、もしくは野球に携わる方々にとって、「野球が消滅する」のは嫌ですよね。しかしその危機に瀕しているわけです。不幸は足音を立てずにやってきます。崩れるときは、本当に早い。そうならないために、野球を残したい人たちの手で、声を上げる必要があると思うんですね。
 

 「声を上げる」というは、無鉄砲に高野連を否定することではなく、現状を理解したうえで次の一歩を踏み出すことです。「高野連を炎上させる」のではなくて、「野球界がアップデートしていく」ためにともに歩みを進めるべきなんです。まずはその歩みの一歩として、『野球消滅』を読むことです。そして、野球界だけでなくこの本を広め、多くの方々に現状を知ってもらい、世論として野球を変革する動きをつくっていきたい。野球界が動かざるを得ない、そういう状況をつくりたい、そう思います。


2019年8月13日火曜日

監督になったらやってみたいこと


夏休みも後半にさしかかり、秋の大会の足音が聞こえてまいります。夏の大会で悔しい敗戦を迎えた我がチームは、着々と新人戦へ向けて準備を進めている最中です。新チーム立ち上げの大事な時期にどっぷりたっぷり関わることができて、今年の夏は良い夏です。新チームの開始に合わせて「投手マニュアル」の出荷、練習試合等のデータの出荷ができたので、個人的には自分の働きに合格点をつけたいとおもいます。


色々野球のことを考えるんですが、やってみたいことがあります。しかしなかなか監督ではないため、実現できないことが多いです。もし監督になったらやってみたいこと、今思いつくことをここに書き記しておこうと思います。「こんなこと面白いんじゃない?」みたいなものがあれば、ぜひ教えてください。


・試合データの集計
・身体計測データの集計
・チームマニュアルの作成
→ベースにミーティングを実施
・規定打席、投球回数制度
・ピッチスマートの導入
・チーム内リーグ戦
・体作り(トレーニング・栄養摂取・昼寝)
・二部練習 
・週休2日制度
・ダンスを取り入れる
・なんか楽しいイベント
・みんなHR打つチーム
・みんな140キロ投げるチーム

2019年8月6日火曜日

重い腰を上げました。


みなさんこんにちは。久々に重い重い腰を上げて、ブログを書こうと思います。今日はブログを書いていなかった時期の振り返りを書きます。重大発表でもなく、重いテーマでもないのですが、かんたんにログを残しておこうと思います。


さて、どうやら3月のはじめ頃から今日まで、私はブログを書いていなかったらしいです。およそこの5ヶ月間、何をしていたのか・何を感じたか、ということですね。野球的な動きで言えば、この時期に「春季大会」「選手権大会」があったことは高校野球の事実です。お察しの通りで、本校の結果が一切振るわなかったのは紛れもない真実であります。学校業務的な部分でいえば、新しい学年となり、これまで出会ったことのないような出来事ばかりでした。つまるところ、「野球でも学校業務でも未知との遭遇が続いた」が、かんたんな要約になるでしょう。


野球のことで言えば、選手権大会において、自分で勝手に決めた最低限のノルマはクリアしていました。「ベンチ入り投手全員max130キロオーバー」というノルマです。一応これはクリアしました。春先~夏前にかけてピッチデザインとして、各々の良さを引き出すパターンを相談し、ある程度の名前のあるチームとも投手陣が勝負できる状態になっていました。しかし選手権大会はビッグネームのチームに惨敗。何も手応えなく終了してしまいました。


試合の勝敗にコーチの私が直接関与できることは、限りなく少ないです。そもそもベンチにも入っていませんから、そこで何かができるわけではありません。夏の大会が始まる前に、私ができうる全ての準備と必要なことは選手らに伝えてありました。その点において「やりきった」という感覚を持っているので、負けた場合でも次に進む気持ちになることができました。もちろん投手力の不足による敗退は認めています。責任も感じています。しかし、下を向いても仕方がないのです。


ここで大事だと思ったのは、「できること」と「できないこと」を見極め、「できることを続けていく」ということです。例えば私は試合運びやゲーム展開を追いかけること、守備走塁の精度を高めていくこと、ここらへんは私が関与しにくい現状があります。練習試合も毎回ベンチに入るわけではないですし、そもそも守備走塁等に関して別の方が指導されています。そこはそこ、私はわたし。連携を取りながら、各部署で精を出す・役割を果たすことで、チームに還元されていくはずなんですね。だからこそ僕はバッテリーに集中し、注力していく。個々にアプローチをかけ、打撃指導を行っていく。僕はここに注力しなくてはならないし、その一方でシステム的な問題も本校の課題でもあるのは事実です。



ひとまずこんな形にしておこうと思います。また書きます。

2019年3月17日日曜日

『セイバーメトリクスの落とし穴』簡単まとめ



待ちに待った『セイバーメトリクスの落とし穴』、読み終えました。お股ニキさん初の出版です。タイムラインでも話題になっているのも読む理由のひとつですが、なにより「お股さんが書いた」ということが重要です。Twitter野球クラスタ筆頭と言っても過言ではないですし(素晴らしい方はたくさんおります)、何より日頃のTweetでの知識・野球理解の深さは他者の追随を許しません。そして何を隠そう、ダルビッシュ投手ともTwitterでも親交があるのです。そんなことから、この本に関しては読まない理由がありませんでした。簡単に記録を残しておこうと思います。



●注めっちゃ多くて読みやすい
結論から言いますと、この本は「確実に読むべき本」と言っても言い過ぎではないです。内容の明快さ、データでの裏付け、主観的(感覚的)な判断など、わかりやすい切り口で話を進めてくれます。「落とし穴」というぐらいですから、データ偏重になりつつある野球界に一石を投じたわけで、「データばっか見るな!野球をもっと楽しめよ!」と言われている気がしました。

特筆すべきは、「注の多さ」です。人物・専門用語に注がふられており、ページの端に記載があります。注は読む人に対する気遣いであり、読みやすさに繋がります。実際本書には多くのメジャーリーガーや日本人選手、くわえてセイバー用語や野球用語・野球スラングなどが登場しています。


知らない用語が多い本は読みにくいものです。「僕セイバーとかMLB知らんしなぁ」とか、「昔の選手も知らないしなぁ」という人もいると思います。そんな方でもご安心、注がついており、簡単にその情報を知り、なおかつ現在の立ち位置なども紹介されていたりします。スラスラ読むことができるのは、このご配慮があるからですね。


●最新のトレンドだよ
本書では「野球の再定義」からはじまり「ピッチング」やら「采配」やら「球団経営」やら、最終的には「野球文化論」とテーマが多岐にわたります。実際MLBがどんな取り組みを行っているのか、新しいトレンドを知ることができます。

これまでもセイバー的な切り口で最新トレンドを知ることはできたと思いますが、「プレイヤー」「監督」「コーチ」「フロント」「ファン」「社会」といった、野球を取り囲んでいる人々を俯瞰した本は、ほとんど見たことがありません。というかはじめて読みました。それぞれのカテゴリやグループでのトレンドを抑えており、自分がどうあるべきかを教えてくれます。


もし別のタイトルをつけるのならば「現代野球総論」「野球のこれからの形」とかになるんじゃないですかね。「セイバーメトリクスの落とし穴」といいつつ、数値偏重主義批判をしているわけではないです。「多面的な現代野球の総論」として読むことができ、時代の変化を知ることができます。


個人的には本書181P「野村克也の大いなる功罪」で、我々が知らずとかかっている「野村バイアス」を払拭できればなと思っています。00年代~を席巻した野村克也氏、名著『野村ノート』による配球偏重主義。ここから脱出できない(ここまでも追いついていない)チーム・指導者も数多いです。巷では野村克也氏は大量に出版しておりますが・・・・・、おっとここまででやめておきます。



●ここで唸った

詳しい内容は読んでいただければよいので、最後に個人的に唸り声を上げた部分をまとめておこうと思います。6章の『監督・采配論』、P237「ポスト分業化時代のユーティリティ」についてです。

昨今の時代はいわゆる「分業化時代」です。先発・セットアッパー・クローザー、各ポジションの専門職、代打・代走のスペシャリストなどなど。コーチの増加なども含めて、役割が多様化しそれぞれの高度な専門が野球界にも求められています。コーチは専門職で増加傾向です。その一方で、選手はユーティリティ化が進んでいる、という指摘があります。お股氏は「ポスト分業化時代」と呼んでいます。私は大いに唸り、「やっぱりそうだよな」と納得しました。


例としてジャイアンツ岡本和真選手が複数ポジション担えることや、大谷選手の二刀流、捕手の負担増による併用制度などを挙げています。私においては、「守備シフト発達でサードにも二遊間並のピポッド能力が求められ(P241)」ることは盲点でした。そうなると、我々指導者がどんな選手を育成するべきか、どんな選手が求められるかがなんとなくクリアになってきます。実際その点は理解し、動き出している最中です。



●とりあえず読むことからじゃない?
ともかく本書は納得できることばかり、そして考えさせられることばかりでした。我々高校野球指導者もあり方を考えさせられ、もっともっと進化しなければならない、そう思いました。簡単なまとめですが、ここで終わっておこうと思います。

2019年3月4日月曜日

小豆島高校と県立高瀬高校


高瀬エンジョイベースボールプロジェクト

http://metoo.seesaa.net/article/464416880.html


香川県立県立高瀬高等学校
https://www.kagawa-edu.jp/tkseh02/clublog/index.php?date=201901



高瀬高校監督は、杉吉監督です。以前、小豆島高校に務めておられました。もしかすると記憶の片隅にある方もいると思いますが、21世紀枠で選抜大会に出場しています。諸問題が取り上げられてしまい、悪い印象を持たれている方も多いかもしれません。それでも、私は小豆島高校を応援していました。現在は統合され、小豆島中央高校となっています。






進化するボトムアップ理論

http://metoo.seesaa.net/article/433747166.html

小豆島高校 ボトムアップ

http://metoo.seesaa.net/article/433190931.html


私の気付きのきっかけは、「少年野球BLOG」さんの記事です。指導者をはじめたときから、ずっとずっと読み続けています。そこで上記のような紹介があり、小豆島高校を知りました。小豆島高校ブログがあり、私は食い入るようにそのブログを読んでおりました。「こんな活動をしているチームがあったんだ」と驚きを隠せず、何度も何度も読みました。スカウティング戦略偏重から離れた形の野球、そこに魅力を感じました。「監督になったら、こんなチームをつくりたい」と憧れのチームになりました。

現在の野球指導は、将来監督になったときのための準備期間だと思うようになりました。当時我が家のホワイトボードには、「めざせ小豆島高校」と書かれておりました。目指すべき姿が、そこにあったのです。必死に本を読み、動画を見て、実践する日々。そのモチベーションをくれたのは、私に勇気をくれたのは小豆島高校でした。


改めて小豆島高校の記事を読み、高瀬高校のブログを読み、「やっぱりこれなんだよな」と原点を思い出すことができました。私も野球界の発展に一役買いたい、そう思っています。なんとか発展の力添えをしたい、そう思っています。こんな楽しいスポーツを、知らないなんてもったいない。僕は野球を、みんなに知ってもらいたいのです。またがんばろう、そう思いました。





※小豆島高校ブログは、過去を遡れば記事が読めると思います。広告というか、ちょっと荒れた感じになってますが、日付から飛べば読めました。
https://www.kagawa-edu.jp/syodoh01/bukatudo/yakyu/diarypro/diary.cgi?no=2393



8月11日 東北学院vs愛工大名電

 8月11日 東北学院vs愛工大名電 5-3 東北学院〇 かんたんなまとめ:初出場の東北学院が優勝候補の名電を撃破。 140キロトリオと激戦区を勝ち抜いてきた名電だったが、東北学院伊東投手の前になかなか点を取ることができない。初出場かつ新聞記事C評価の東北学院、投打がかみ合い長打...