2018年11月30日金曜日

自由と不自由



チーム運営について考えてみたり、実際に自分が監督やったりしてみることで、改めてコーチの重要性であったりスタッフの充実度が大切であることを感じました。そう考えると、監督は本当に自由で、自分の裁量次第でチームの方向性を決めることができます。

その一方で、コーチは監督の方針にしたがってやるしかいない、というところです。もちろん「したがってやるしかない」というモチベーションなんぞで私は動いていませんが、実際の関係性では「監督の意向に従う」ことはマストであります。それなくして、チームは成立しません。


♢監督によってぜんぜん違う
実際コーチとして8年やらせてもらって、現在9年目です。単純計算で入学~卒業のサイクルを3回目、ってところです。最初は右も左もわからず、「コーチって何をすればいいんだ?」という疑問だらけでした。そして先輩コーチに指導をしていただき、何度も当時の監督からも指導をしていただきました。

私自身は指導したチームが現在で3チームです。リトルリーグ・シニア・高校、と小さい子どもからほぼ大人、というところまで関わってきました。その間に監督が変わったりなんだりで、5人以上の監督さんの下で指導をさせてもらっています。そこで一番思うのが、「監督の求めるチーム像を実現させること」です。

「いいか、野球ってのはな・・・」と理論を懇切丁寧に教えてくださった方もおりました。「俺が監督で、俺がNOだったらNOなんだ!」という方もおりました(案の定衝突しましたが)。「自由にやってよ!どんどん教えてよ!」と言ってくださる方もおりました。それぞれたくさん学ぶことがあり、考えさせられることばかりでした。

そのなかで「自由にやってよ!」という方。この方の下でコーチをするのが一番やりやすかったです。「でもね、ここだけはちゃんとできるようにしておいて!」っていつも言われてました。なんといいますか、自由主義のなかにある最低限の法律とでもいいましょうか。必ず守らなければならないラインがありました。


♢コーチはある程度不自由なものである
自由に教えているときはそれほど思いませんでしたが、経験を積む毎に色んなことを考えるようになりました。「きっとこうしたらいいのにな」とか「ここがこうなら、もっとうまくやれるのにな」とか。もちろん提言はしますし、それが受理されない場合もあります。監督と大きく逸れてしまえば、一番は選手が困ります。なので、監督が願う形の育成をしなければならないわけです。そういう意味で、コーチはある程度不自由なわけです。


♢コーチはある程度自由である
しかしその一方で、コーチは勝ち負けを気にする必要がありません。実際の試合で勝ち負けは監督責任ですので、そこを気にする必要はないわけです。その意味で、一人ひとりに向き合うことができます。そういう意味では自由です。だから試合以上に気になるのは、試合のなかで選手たちがきちんと力を発揮できたかどうか、です。勝ち負けよりもプロセスが気になります。ヒットを打った事実よりも、どんな経過で打ったのかが気になります。無失点だったときでも、メカニズムと実際のボールと打者の力量が気になります。

♢監督を理解し、選手を理解し、チームを強くするか
したがって大事なのは、自分のチームの監督を理解することです。何を望み、どんなチームをつくろうとしており、どんな選手を欲しているのか。その材料を揃えるのがコーチの役割です。そこで選手の特性を生かして、よいところを育成し、監督に選んでもらうわけです。そこで監督が「違う」と言えば違うのです。こちらも説明はしますが、監督に合う合わないは正直あります。人間ですからね。


♢育成するのか、監督の理想に近づけるか
最善の育成方法を考えていると、現行のやり方ではうまくいかないこともあります。コーチは「育ってほしい!」ですし、監督は「勝ちたい!」なので、ある種矛盾が生じるんですね。そうなると、どこかで折り合いをつけなければなりません。その折り合いはどこでつけるのか?難しいポイントです。監督の世界観に貢献する必要はありますが、本質を見失ってはいけないのです。ここが難しいので、「ちょっと違うんじゃないかな・・・」と思うときもありますし、自分が判断を誤る場合もありました。ここはセルフコーチングのなかで養っていきたい部分でもあります。

2018年11月25日日曜日

監督としてやってみたこと





あまりやる機会は多くないのですが、1年生大会(リーグ戦)で2試合監督をやりました。うちのチームでは学年担当がいるわけではないので、1年生大会は他のスタッフとで順繰りで監督をしています。僕は17試合中、3試合しか采配していません。普段はピッチャー見たいのと、細やかなフォローをしたいのでベンチとブルペンを行ったり来たりしてます。今日は久々に監督をやったので、今日やってみたことと思ったことを書いておこうと思います。


♢ボールを打たずにストライクを打つ
これは勝つための真理だと思っています。シンプルなんですが、これができると強いです。データは後ほど探します。「打たないボールを決めよう」と声をかけて、目付けの位置を確認しました。投手の傾向からボールになるゾーンを分析し、そこ以外で目付けをしていきました。結果目付けしていないところで2ストライクになってもOKにしました。具体的な作戦面での取り組みは、実はこれぐらいです。

♢自走する状態をつくる
自走とは、勝手に選手たちが進んでいく状態です。監督が手をくださずとも指示を出したり、声掛けができる状態にすることです。「どうする?」と投げかけたり、促しをしつつ試合をしました。元々元気があるのですが、意識して積極性のある声を肯定してました。そうなると、勝手に対策し始めたり、ミスした選手にフォローしたりしていました。

♢役割を明確にする
交代を事前に伝えました。投手のリリーフも、代打も、守備交代も事前に伝え準備をしてもらいました。準備していれば結果が出る、ということを感じてほしいんですよね。




意識的に行っていたのは、これぐらいでしょうか。あとは気づかずなにかやっていたこともあると思います。ただやはり監督をやると、細かなフォローができません。試合に集中しなければならないので、ベンチの様子やブルペンの様子も見てはいますが、声掛け程度になってしまいます。あとは普段と違う作戦をとったりするので、サインミスが出ました。サインの意図を伝えきれないケース・理解できないケースであると、サインミスが発生します。

あとは勝負事なので、「次の一手・二手先」と「全体の展開」の両方を考えてました。ここの経験値が足りないな、とは試合通じて思ったところです。自分の展開パターンの読みが甘いので、選手交代を誤った場面があります。この経験値に関しては、何らかの手段で補填していかなければなりません。しかしまぁ、ずっと考え続けた1日だったのでかなり疲れました。結果気にせずウロウロしているのも楽しいですが、監督として野球について考えるのもすごく楽しいですね。

2018年11月23日金曜日

理由や意味を説明することが大事


理由や意味を説明することが大事



今日の練習試合の相手は、今秋大会で躍進した学校でした。昔からのいろんなご縁があるので、年に2回ほど練習試合をさせてもらっています。私より少し年齢が上の、若い監督さんです。いつも良く可愛がってもらっている方です。その監督さんとの試合後の会話が非常に印象的でした。

「今日俺静かじゃない?」と私に言いました。確かに、これまでは大きい声で指示を出したり、ベンチから怒鳴る様子がありました。それが今日はなかったのです。そうだな、と思ったので理由を伺ってみました。


「結局さ、怒鳴っても選手は怒鳴られたことしか覚えてないんだよね。だから新チームから止めたのよ、怒鳴るの。で、ちゃんと話をしようと思ってさ」


それが要因かどうかはわかりませんが、新チームは「何年ぶりの・・・」というぐらい大躍進しました。選手たちの表情が、野球に向いているのをなんとなく感じました。

♢ちゃんと説明する必要がある
これは「叱らない」ということではないと思うのです。そうではなくて、「何がダメだったのかをきちんと説明する必要がある」ということです。

『AI vs 教科書の読めない子どもたち』新井紀子

以前この本を読みました。もしかすると、「相手の言っていることを理解する」いうことは結構難しいことなのかもしれません。そうなると、全体に向けて話をしているとき、理解していない人も多いのだと仮定することができます。

だとすれば、

「かみくだいて」「はっきり」「個別に」説明することが、求められますね。我々が伝えたいことを伝えるには、「あなた」に向けて話をする必要がある。そして何が問題だったかを「明確」にし、相手に理解できるよう「簡単に」説明する。




♢「何が問題だったか」・「次にどうするべきか」
話をするときのテーマは2つで、「問題点を明確にすること」「次繰り返さないためにどうするのか」です。この2つについて話をすることで、無為に時間を過ごすことはなくなるはずです。

「失敗した→練習しよう」ももちろん大切ですが、
「失敗した→何が問題だったか?(なぜ失敗したか)→次にどうしたらいいか?→練習しよう」
が、練習までは時間がかかりますが、同じミスは繰り返さないはずです。もちろん何かアクションをすぐさま取り掛かる場合もありますが、その過程が明確でなければ練習が意味ないものになってしまいます。


♢感情的にならず説明し、かつ思いはきっちり伝える
私が説明や指導するときに心がけているのは、「感情的にならないように話をすること」「思いを伝えること」の2点です。相反するようですが、大事だと思っています。ワーッと怒ってしまうと、なんだかモヤモヤしてしまいます。うまく伝えきれないときもあるし、結局暴走して話を終わりが見えなくなってしまいます。なので、できる限り感情は排除して話をしたいのです。かつ、私が望むことやスタッフ側が望んでいる思いは伝えます。「どう思っているか」を伝えることで、私という人間を知ってもらい、本心で言っているということを感じてもらいたいのです。



とかく、叱ることは難しい。叱るとは?指導とは?説明とは?教育とは?悩みはつきません。

2018年11月20日火曜日

チーム運営そのまえに。


チーム運営そのまえに。



先日「ビジョン」の話をしました。チーム作りは「勝つ!」という目標では持続的な運営をすることができません。「勝つ、なぜなら私達は・・・・」と言われたほうが人は動きやすいようです。まずは「WHYからはじめよ」です。組織運営としては、短期的な目標達成と長期的な組織運営が求められます。「今年1年でよい成果を挙げる」こと、「持続的に発展し、よいチームであり続ける」ことです。

さまざまな目標を掲げて、「さぁ強いチームをつくろう!」と意気込みます。実際に練習をするそのまえに、良い組織であればできている事柄があります。思いつくままに考えてみます。



入り口と出口を整えておく・人数のバランス・環境を整える・役割の明確化・地域貢献



♢入り口と出口を整えておく
私が組織において大切だと思っていることは、「入り口と出口を整えておく」ことです。新しく選手が入ってきたときの受け入れ準備と、選手を送り出す出口の確保です。

チームに新しく入ってきたときには、右も左もわかりません。そのチームのルールを教えてあげる必要があります。そして、我々チームがどうやって野球に取り組み、どんな選手になってほしいのか、それらを伝える必要があります。入門編というのは、非常に骨の折れる作業です。しかし、自分たちがやっていることを改めて認識し直すことに繋がります。目的と手段が入れ替わっていないか、大きく問題を抱えている点はないか、チーム状況を認識することになります。「どのように新入生を受け入れるか」は再考の余地があると思います。

また、出口もしかりです。快く送り出してあげるということもそうですが、高校であれば進学先の保証であったり野球ができる場所を紹介することも求められます。ある意味ここが不確定だと選手はそもそも入学してこないことが増えてきました。将来を見据えて選択している選手が、近年は多いですね。快く送り出すことができれば、OBOGとして指導をしにきてくれることも多いですよね。OBOGらが頻繁にグラウンドに足を運んでくれると、現役選手たちの次のカテゴリへの意欲が湧いてきます。



♢チームに何人いれば、野球は上達するのか?
人数は関係ないのですが、少なすぎるとゲームができません。しかし多すぎると練習ができません。それぞれ問題はあるようですが、チーム内で紅白戦ができるほどの人数を確保しておくことで、実践的な練習は行えると思います。

正直、ここは現場のアイデアです。問題は人数と練習スペースの兼ね合いです。そのチームによって環境は全く違いますから、一様には言えません。環境・スタッフの数・選手の理解度によって全く異なります。

また、ポジションの兼ね合いもある程度考慮する必要がありますね。人数が少なければ複数兼任をすることは必要になります。逆に人数が多いチームではポジションの偏りが出てしまう場合もあります。近年では捕手の人数確保が難しいところですよね。負担の割に人が少ないです。私は比較的人数が多い高校で指導していますので、このバランスに気をつけています。学年30~40人ぐらい選手がいるので、学年単位で「ゲームがつくれる投手6人以上、捕手3人以上」を目標にしています。捕手は3人ですが、4人いてもいいかなと思っています。

2018年11月18日日曜日

キャッチャーの時代


とりあえず今のところ僕がグラウンドでやるべきことは、
・投手陣の育成
・打撃指導(2年生の中間層・1年生全般)
・捕手の育成(急務)


メインはこのあたりです。春までには、これらポイントを仕上げていく必要があります。とにかくグラウンドにいると時間がないので、どんどん動かないと間に合わなくなります。オフシーズンに入れば投手はそれほど投球することがなくなるので、定期的なプルダウン・トレーニングの管理・ストレッチやケアの方法を重点的に行っていく予定です。


打撃指導については、2本のカウンタースイングを駆使しながら、布教活動を進めています。「へいへいノーパワー!」とか「タンパク質が足りないよ!」という声が飛び交っているので、トレーニングに対する意欲はあるようです。スイングスピードと飛距離アップに集中的に取り組める時期でもあります。ある意味試合で打てるかどうかを気にしなくてよいので、こちらは動きやすくなります。


捕手の育成が急務です。固定捕手を置く時代ではなくなりましたが、ノウハウがあまり確立していない部分があります。リード面は試合中に話をしていました。春の練習試合解禁からは、徹底的に話をしていこうと思っています。それよりも捕手はキャッチング・ブロッキング・スローイングです。どこから取り組むかと言えばスローイングが一番時間かかるので、そこからはじめたいと思います。


もっともっとノウハウが確立していけば、私がいろんなことができるようになります。バッテリーをきちんと成立させるのは高校野球において重要なポイントです。たとえば私が他のチームで監督になったら、バッテリーをとにかく育てます。そして打者を育成します。この2つが、野球の勝敗にかなり関係してくるからです。投手と捕手の育成ノウハウ・打者育成ノウハウを自分が持っていれば、どのチームでも指導者として飯が食えるはずです。

強豪校間の投手力の差は、年々小さくなっていると思います。そうなったときに、差がでるのは捕手の力です。圧倒的なスローイング・ブロック能力・キャッチング。この3つだけで大きな差がつきます。とにかくそのノウハウを早く確立すること、これが私の任務です。

2018年11月15日木曜日

プルダウンと計測について


プルダウンと計測について

プルダウンとはいかなるものか?
グラウンドにいるときは、たいてい計測しています。ブルペンに投手がいれば計測をし、練習試合でも大概は計測をしています。スピードを意識させ、他人との違いを明確にしています。投手陣の動向をいつも観察しています。

8月の下旬ごろから「プルダウン(助走投げ)」を投球練習前にはやるよう指示を出しました。プルダウンの計測も行うことで、スピードを意識させています。


その後も計測と観察を続けているのですが、律儀に投球練習前にプルダウンを行う選手と、普段どおり入る選手がいます。私がいるときは「助走投げやってからだぞ」と言っています。毎度声をかけられるわけではないのですが、個々人の性格が現れているようです。計測を続けて5ヶ月以上経っていますが、一定の変化が現れました。これまでの数年間では見られなかった変化です。


・投手陣(16名)の全体的な球速アップ
・ブルペンでプルダウンを必ず行う投手の球速アップ幅が大きい


♢嫌でも球速を意識せざるを得ない
頻繁に計測していますし、ブルペンでは数字を読み上げています。露骨にスピードを言われるので、意識せざるを得ません。成長の度合いは露骨にわかりますし、評価基準も試合結果だけではなく、「スピード」があります。単純に調子が悪いのかどうかも、スピードに露骨に現れます。選手もそうですし、私も変化を感じやすくなりました。


♢プルダウンで球速アップ?
計測することによって、個々人の平均球速は高まりました。プルダウンは出力を大きくする練習ですから、逆に出力を下げる感覚も掴めているのかもしれません。そのため、出力を下げて制球するのでフォアボールが減り、ピンチでは出力を上げることができます。


ブルペンを観察していて、プルダウンを必ず行う2人の投手がおります。他の投手はやったりやらなかったりなのですが、その2人だけは必ず行っています。なんと6月の計測から、約10キロの球速アップに成功しています(プルダウンをはじめたのは8月下旬から)。
※補足ですがドライブラインが行う重たいボールを投げる、などは諸事情につきできていません。これは諸事情につき、です。やりたいのは山々です。

A投手は6月の時点で119キロ→11月半ばに132キロ
B投手は6月の時点で115キロ→11月半ばに126キロ

さすがに私も驚きました。他にも5キロのアップに成功した投手も複数名おります。


もちろん高校生なので、体が発達する時期ではあります。厳密に「プルダウンの成果」とは言い切れません。筋肉の発達や体の成長によるものでもありますし、計測することで意識が高まり、トレーニングを行っていたのかもしれません。もちろんトレーニング・ケア・柔軟性に関する指示もある程度出していますが。プルダウンの効果はとても大きいと感じています。


ただ、まだまだここからです。球速アップにはリスクが伴います。ストレッチ・可動域の確保・柔軟性の獲得・ケアの方法などやることはたくさんあります。やらなければならないことや教えなければならないことが沢山あるので、まだまだ私も学びます。そして多少球速は速くなりましたが、伸び悩んでいる投手もたくさんおります。我がチームの投手陣は、皆成長の芽があります。私はその芽を摘まず、全員が今より球速アップを願っています。全員がさらにパワフルな投手になってほしいので、そのためのサポートをしたいと思います。

2018年11月14日水曜日

「全国大会へ行こう!」だけでは難しいので。


「全国大会へ行こう!」だけでは難しいので。

「ビジョン・ミッション・バリュー」

 組織を形成していくときに、企業では「ビジョン・ミッション・バリュー」という3つを定義するようです。世の中では多様な考えがありますが、これを定義するからこそ、自分たちがどんな行動をするのかが明確になります。むしろこの定義がなければ、行動に迷いが生じます。組織のスタートアップの段階で明確にし、会社が、組織が、社員がどんな行動をするべきなのかが明らかになります。

 ●ビジョンとは「将来の見通し」ということです。どんな将来を形成したいか、ということです
例:KIRINグループ 
「日本をいちばん元気にする、飲料のリーディングカンパニーになる」

 ●ミッションとは「使命」や「存在意義」です。ビジョンの達成のためにどんな行動をするのか?ということです。
例:KIRINグループ 
「新しい飲料文化をお客様と共に創り、もっと元気と潤いをひろげていく」

 
 ●バリューとは価値基準のことです。社員の行動指針でもあり、共通の価値観です。
例:KIRINグループ 
「お客様にとって新しい価値」「お客さまの安全・安心、おいしさへのこだわり」「お客様・パートナー・地域とのWin-Win」「熱意と誠意」


♢「全国大会へ行こう!」だけでは難しい
小難しい話はさておき、これらを野球に置き換えてみます。「目標設定」と勘違いされてしまう場合があるかもしれないのですが、それらとはまた少し別の話です。目標設定をすると、「〇〇高校に勝つ!」とか「〇〇大会ベスト8!」とかそういったことが掲げられます。

しかし、「なぜベスト8に入ることが大切なのか?」「なぜ勝つことが大切なのか?」これらの問いを投げかけられると、困ってしまいそうです。実際に意味があるのは、「目標達成する力」や「ベスト8に入るまでの努力の過程」であって、「ベスト8に入ると何かが変わる」わけではないですよね。

プロ球団などは「勝つことで地域を盛り上げたい」「ファンに喜んでもらいたい」などの行動指針があります。つまり「勝つ=勝つ」ではなく、「勝つ=地域が盛り上がる」という、本来のスポーツの目的以上のものになるわけです。

♢「自分たちの行動が、大きなものにつながっている」という感覚
今夏の金足農業高校の活躍は、秋田県の活性化に繋がりました(応援やセールなどの経済効果はもちろんあり)。「勝って秋田を盛り上げたい」などの言葉があったように、高校野球が地域貢献につながっているわけです。

「自分たちが行動することで、こんな社会になる」というのがまさにビジョンです。そうなると、1回のスイングだって大きな意味があるんだと感じてほしいのです。僕だったら、「日本の野球が世界一のスポーツになっていたらいいな!」というのがビジョンです。ビジョンの元々の語源が「見えること」です。私は、テレビでは海外選手が「日本球界へ挑戦!」として来日したり、日本人が高年俸で海外でプレイしたりする姿をイメージしています。


♢「俺はこのために生まれているんだ!」という使命感
 「使命」というとなんだか思っ苦しく感じるところもありますが、きっとあなたにしかできないことってありますよね。今のチームを変えること、情報を伝え広めていくこと、よりよい方向へチームを導くことなど。僕はもっと野球界を前進させたいとおもっています。これがミッションです。自分がミッションを果たすことで、ビジョンが実現します。つまり、「ミッションの先にビジョンがある」ということになりますね。


♢「どんなことを大切にするか」というのが価値基準
もし金足農業高校に所属をしていたら、秋田県を大事にしたいですよね。地域のゴミ拾いをしてみたり、秋田県のよいところをPRしてみたり、応援に来てくださった方々への感謝というものは欠かさないですよね。プロ球団であれば、地域の少年野球への野球教室を行ったり、ファンを大切にするためにファンイベントを行ったりします。それは「地域の人々に支えられている」からであり「ファンに支えられている」から、「地域の人々やファンを大切にする」わけです。これがバリューになります。ミッションのための行動規範といったところでしょうか、使命を果たすために行動基準といいましょうか。

「日本の野球を前進させたいので、〇〇する」みたいなことです。

私であれば、「学び続ける」「指導方法を伝え広める」「眼の前の選手のパフォーマンスアップ」「自立した野球人の育成」「世界で活躍できる選手の育成」「野球の面白さを広める」「より強い組織へ導く」などですかね。考えてみたら色々ありました。


♢これまでは思ったよりも不明確だったかもしれない
自分自身の行動を振り返ってみて、思ったよりも不明確な点が多かったです。「ビジョン・ミッション・バリュー」に当てはめて考えてみると、自分が何をしなければならないのかは明確になります。無意識に生きるのは簡単ですが、より意識的に活動しようと思った次第です。自らのチームの組織づくりに当てはめて、考えてみてください。

8月11日 東北学院vs愛工大名電

 8月11日 東北学院vs愛工大名電 5-3 東北学院〇 かんたんなまとめ:初出場の東北学院が優勝候補の名電を撃破。 140キロトリオと激戦区を勝ち抜いてきた名電だったが、東北学院伊東投手の前になかなか点を取ることができない。初出場かつ新聞記事C評価の東北学院、投打がかみ合い長打...