2020年3月22日日曜日

「育成システム」を考える



「育成システムをつくろう」「選手の能力開発を行っていこう」と考えたのですが、何ごともはじめは真似するところからはじまります。モデルケースはなにかあるのかな、と思い探してみると、文科省が「運動部活動での指導のガイドライン」というものを平成25年に出しているではありませんか。
文科省 「運動部活動での指導のガイドライン」


大阪府桜宮高校の体罰問題が明るみになったことによって、国として部活指導の方向性を考える必要性が出たわけです。今でも体罰やっているところはあるでしょうし、パワハラ・人格否定を指導だと思っている方も少なくありません。どのカテゴリにもそういう方々はまだまだいるんでしょうね。


文科省は指導の充実のために必要と考えられる7つの事項を挙げています。さらにそれをギュッとギュッとして、私なりに解釈してみました(原文がみたい方は上記のリンクからどうぞ)。


①学校全体で部活動指導に取り組み(外部指導員など含めた環境)、育成計画をつくる
②科学的アプローチをとる
 データ集計や医学・科学的な知見も活用、トレーナーなども
③コミュニケーション方法を考える
 コーチング的な要素  選手の自主性を育む
④体罰・暴言をなくす
⑤指導者が学ぶ
 マネジメント・コミュニケーション・運動技術・ルール・審判
 心理・生理・栄養・休養・発達


ギュッとまとめて、こんな感じだと思うんですね。何事もそうですが、真似をするところからはじまるわけです。ただガイドラインはガイドラインなので、実際に自分が監督だったらどうやって取り組んでいくか、自分の考えをまとめてみようと思います。



平成30年には「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」というものが発表されています。実際学校・教員の仕事量が多く、過労状態にあると言われています。仕事の一つとして部活動がありますが、「部活動」自体がブラックの原因の一つとして、社会問題化している側面もあります。公立中学校の教員の方々で「部活指導しない」「顧問にならない」と言っている人たちも増えてきました。「ブラック部活動」なんて言われたり、顧問をやっているせいで時間がない、みたいな話もあったり。


もちろん私は部活動を肯定的にとらえてますし、野球の指導に取り組むことは私が心の底から楽しいと思えることでもあります。「土日休日なんて無いのが当たり前」ですが、それって異常なのかもしれない、と少し思います。僕は「物好き」というか「変態」ですし、むしろ「野球を教えたい」と思って教員をやっています。でもそれって全教員に当てはまるわけじゃないですよね。それを「無償で時間外までクラブをやってほしい」というのは筋が通らないかもしれません。ひとまず、まだ考える余地がある、ということで。また続きは後日。

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