将来監督になりたいと思っていて、本を読んだり、話を聞いたり、動画を見たり、様々な角度から勉強を続けています。どこかで監督になるのならば、ミーティングやマニュアル作成をやってみたい。なので、「ミーティングを選手の前で行う」、ということを前提にパワーポイントにいろいろまとめる作業をはじめています。ブログでは少しずつ知識の棚卸といいますか、アウトプットする作業を通じて、自分の理解を深めていこうと思います。いつも途中で筆をおいてしまうので、なんとかゆるくやり切りたいと思います。
※注意!
あくまで一人の指導者の意見であることを踏まえていただきたいと思います。個人的な野球観にも踏み込んでいくことにもなろうかと思いますが、野球って宗教みたいなところあるじゃないですか。「俺はこうやって教わった!」とか、「こんな考えでは勝てない」とか言い出す●●も存在するのは事実です。変だなと思うところは優しく教えていただけると、幸いです。
今回のタイトルは「野球のゲームの特徴」です。
まずはじめに1枚目のスライド。
「野球のゲームの特徴」がタイトルですが、そもそも「ゲームの特徴」とは何か。
例えば、
・バスケットボール 身長高いほうが有利 運動量が大事
・テニス ストップ&ゴー(運動量)が多い プレイが止まる
といった、スポーツのルールに基づいて割り出される特徴があります。もう少しちゃんと言えば、「基本的なルール+ルールから割り出される特徴」ですね。
僕の中学校の先生で、以前の勤務校でバスケットで全中制覇した監督さんがおりました。いわく、「とにかくシャトルランみたいな、切り返しのランを繰り返した」と。バスケットは8分を4セット、止まらずに走り続ける競技なので、そもそも運動量が必要だろうと。
つまりそれぞれ競技ごとに、「基本的なルール+ルールから割り出される特徴」があって、その競技ごとに求められる練習をする必要がある、と考えられます。
2枚目のスライドにいきましょう。
野球のゲームの特徴は、上記の3つになります。こちらは『球技のコーチング学』から引用しました。
①攻撃と防御が明確である
②ホーム帰還者数を競う
③規定アウト内でホームに返すや返さない
つまるところ、
①攻撃と防御が規定アウトで入れ替わる(バスケットのように断続的に攻防が行われるのではない)
②塁をまわって、本塁到達者が多いほうが勝つ
③攻撃は「いかに本塁に返るか」、守備は「いかに本塁に返らせないか」がキモ
になるということです。本質的な要素は「塁取ゲーム」であるということでしょう。
3枚目のスライドになります。ここはサクッと。
4枚目にいきましょう。攻防が入れ替わり、塁を取るスポーツであり、空間が規定(球場やダイヤモンドは距離が規定されているの意)といったあたりから、以下の4つは特徴として挙げられるだろうと考えます。
で、ひとまず簡単にまとめると5枚目のスライドになります。
野球でやるべきことは、「プレイ間隔」「状況変化」「スペース」「スピード」に集約されると思うんですよね。
平たく言えば、
「日頃からケースの準備をいろいろする(ケースノックとか)」
「試合ではプレイの間で準備する(一球ずつも含めて)」
「自分の守備位置を確認する、相手の守備位置確認する、距離感や空間を掴む」
「早く動ける体にする、野球に適応させていく」
という感じでしょうか(平たくない)。
この4項目に野球のおおよそは集約できるはずです。フィジカルはスピードに、データ分析などは状況変化に、メンタルは・・・・これも状況ですかね。「野球は総合的なスポーツ」というのが私の中のセオリーなのですが、個人の能力を高めることも、野球のゲーム性を高める(状況判断とか試合運び)ことも、勝ち進めるためには必要なことだと思っています。
この4つの要素を抑えているチームは強いと思います。
某強豪高校のスカウティング方法で以前聞いたのは、「ピッチャー10人、ショート10人」と呼ばれるものです。それぞれ10人とって、あとはそれぞれ適性毎に分かれていくし、そもそも能力値が高いので、適応できるということです。
正直この4項目のうち、「スペース」や「スピード」を高校野球の2.3か月で育成しながら甲子園を目指すのは難しいのだと思います。強豪校は「スペース・スピードのある選手をとり、野球の精度を高めていく」ことに注力している学校が多いので、長時間練習や投球過多になることもしばしばあるのだと思います。
ひとまず今回はここまで。
一つずつの項目に関して、次回以降で深堀したいと思います。
参考文献
日本コーチング学会『球技のコーチング学』大修館書店 2019年
中垣征一郎 『野球における体力トレーニングの基礎理論』ベースボールマガジン社 2018年
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