2019年2月26日火曜日

冬期練習なんとなくまとめ



昨日ツイートしましたが、それなりの成果が出てきたように感じます。正直なところ、紅白戦をやるとアラしか見えないし、まだまだ納得がいくレベルではないので、1ミリも満足してません。「140キロ投手複数人で勝負」が最大の目標であり、「投手全員が輝くチーム」をつくりたいので、まだまだでごわす。




いろいろ取り組んだのですが、簡単に要因をまとめるとこんな感じになると思います。チーム練習があって、それをベースに補てんしているだけなので、「俺の取り組みのおかげ」ではないです。ジャンプ系はいつもやってますし、他にもダッシュしたり、守備打撃の相乗効果もあると思います。いろんな要素のなかで、選手は成長していくものです。




できなかったことがあります。投球後のケア、シーズンに入る前にルーティン化したかったのですが、なかなか。これは声かけしながらやりたいです。あとはウエイトルームが諸般の事情で使えなかったことが功を奏したのか、ほぼウエイトなしでも球速が伸びていました。ウエイトの賛否って結構あるじゃないですか。逆に疑問が深まってしまいます。いかにせよ、クイックリフトは必要だと思っているので、それはこれからやらなくてはならないですね。あとは体重とか、栄養指導とか。ここは僕も勉強不足です。



まだまだ、できることはあります。がんばります。






2019年2月18日月曜日

スループットと自分の勉強


♢インプット・アウトプットってどうなん

今日はスループットについて、話をしようと思います。一般的にはアウトプットとインプットを行うことで、自分の知識になると考えられているようです。ここでいうインプットとアウトプットは、つまり知識を入れて(入力)、知識を外に出していく(出力)って言うところがポイントになっています。ただ正直、ここに関して疑問けっこう疑問だった部分です。果たして、そのインプットしたものがストレートにアウトプットしても、それは意味がないんじゃないかと思う所です。入力したものを、そのまま出力しても意味がないのではないのか、と思っていました。


というのも、例えば誰かに何か教える場面があるじゃないですか。自分が言ったことを、そのままそっくりその人が自分と同じ言葉を使っていることがたまにあります。果たしてそれはその本人は理解したのかな、と疑問になります。ほんとに理解してるんだったら、その自分が言った言葉を違う形に変換したり、別の言い回しをしたり、もしくは確認作業が時々入ってもおかしくないですよね。

♢ちゃんとワンクッションいれるべきなんじゃないのかね

そのワンクッション入って、自分で他の人に伝えたりしていると「理解しているのかな」と見えてきます。コピペじゃないですけど、知識の横流しというか、搬入したものをそのまま商品として出している感じです。カレー屋に来て甘口カレー注文して、ボンカレーを温めて出されたら「おいおい!」ってなりませんかね。たぶんカレー食べたい人は、その店の味が食べたいじゃないですか。たぶんそんな感じなんですよね。



では本当に理解しているとかわかってる、自分においても他人に言われたことをほんとに理解してるって言う事はどういうことか。それは先程も少し出てきましたが、「違う形で表現すること」「別の言い回しや例えが出る」ことだと思うんですね。もう少し言えば、自分の中に構造的に落とし込むことなんです。

♢建築家、もしくは『鋼の錬金術師』

僕のイメージでは、手に入った知識を建物だと考えます。その建物を一回全部壊して、バラバラにします。そして自分の手で新たに建物を作り直して、建物を完成させるんです。「これが建物ですよ、はいできましたよ」みたいなことですかね。僕の好きな『鋼の錬金術師』でいうと、「理解→分解→再構築」です。自分のなかで、知識を組み込んで接続していくわけです。「知識の構造化」って言ったらカッコイイですけど、自分で他人に説明できたり、たとえ話ができたり、自分の言葉で話すことができたらいいんじゃないかな、って話ですね。でもそれって、「インプットとアウトプットのどれに当たるの?」「自分の言葉で説明するのも、出力に当たるの?」「なんか段階足りなくない?」みたいな、違和感を感じていた次第です。




♢きっかけはアクティブ・ラーニングの調べ物


アクティブラーニングの調べ物をしているときに、遅ればせながら「スループット」って言う言葉を見かけて、「なんだこれ知らんぞ」と思ったんです。で、よくよく調べてみるとすると、「知識の組織化・理解の構造化」と定義されているようで、自分の中でヒットしました。ちなみにこれは杉山先生という専修大学附属高校の先生の論文です。
当事者意識を持った自立した学習者の育成を主眼とした 「授業/教師」のあり方(being)とやり方(doing)」杉山比呂之



自分でその「知識を使う」「言葉にする」「文章にする」って言うことをしないと、理解したとは言えないのだと思います。これがスループットで、そのあとに初めてアウトプットできるわけです。本当に理解したかったら、本を読んだら自分の言葉でまとめるべきだし、自分の言葉に置き換えてみて、自分が他の人に教えるのを前提にしゃべる、そういった作業が必ず他の必要になってきます。私も、こうしてブログに書いてますが、いきなり書くことはほとんどないです。メモをしたり、ベタ打ちをしてから、改めて文章化していきます。または、本の要約もしますし、選手に教えることは自分でやってみて理解してからですよね。

参考:徒然なるまま想い書き 
http://tsurzur.hatenablog.com/entry/2015/06/13/143836



2019年2月17日日曜日

勝つ確率を高める工夫をする


♢野球は確率のスポーツ

野球の競技特性の一つとして、確率のスポーツであると考えられている。理由は様々だろう。
私が一番の理由だと思うのは、ボールとバットが衝突してプレイが展開するからだ。つまり
「道具ー道具」の接触が主体のスポーツであるから、高い技術が求められる。時速140キロで
飛んでくる球体と、棒を衝突させ、90度のなかに入れ、かつ相手がいないところに打つことが
求められる。


球体が棒にあたったとしても、相手がいるところではダメだし、
そもそも球体と棒が当たらないこともある。棒に当てる確率・人がいない所に打つ確率、
反対に棒に当てさせない確率や人がいるところに打たせる確率を高めるように練習する必要がある。
そんなことから、確率と確率のせめぎあいが行われているのが野球というスポーツだろうと思う。




♢野球はセットプレーが多いスポーツ
別の観点からみると、野球は連続性のあるスポーツではない。
つまりセットプレーの繰り返しが野球である。毎回試合が中断し、
投手が「攻撃姿勢」に入り、お互い守備と攻撃の準備をする。そこでも場面がそれぞれ違うわけである。
従って、そのセットプレーに対する自分の動き方や、
その時々による動き方のパフォーマンスを上げる事が求められる。



♢勝つ確率が高い選択をする


先の球体と棒の話でもそうだし、
こちらの「セットプレースポーツ」としてもそうだが、ある一定の傾向が出てくる。
例えば「球が速いと打たれにくい」とか、「このバットの動きはサードに来る」とか、
「このケースはバントをする」とか。ある一定の傾向が、確率の偏りとして現れてくる。
野球は相手より多く得点するために、お互い確率を選択していく。高い確率を選ぶ場合もあれば、
リスクを負って低い確率の動きをするかもしれない。いずれにせよ、お互いの戦いのなかで、
「勝つ確率が高い選択」をし続ける必要がある。なので、「かつ確率を高める(引き寄せる)工夫」
が常に必要なのである。


♢根拠を持って取り組む

そこに根拠はきちっとあるのだろうか、根拠を持ったプレーができているのだろうか、
ということを練習では突き詰めてていく必要がある。自分が狙ったボールを打ったのか、
反応して出たのか、インコースの練習をしてインコースを打つことができたのか。
きたボールに対してミスショットなく正確にとらえることができたのか、
そういったところを追求していきたい。


打った打たない、アウトになったならない、これらはある意味相対的ではある。
比較の産物でその場合ケースによってそれぞれ結果が異なる。実際に想像してみて、
予測を立て、仮説を立て、そのための練習をし、もしくはそのための対策を講じ、
その結果どうなったのか。そういったプロセスを踏んでもらいたい。
根拠のある結果が出たのか、根拠に基づいてプレイすることができたのか。
根拠をもって予測をして準備をしてプレイに取り組んでもらいたい。
その一方では、野球の要素として、
予測にないプレーも反応してプレイをしてほしい。準備と結果、反応と瞬発、
その両方の要素が必要である。



♢小さな予測の積み重ね・仮説の積み重ねが一瞬の反応やひらめきを生む

ただ、その一瞬の判断をするためにも、小さな予測・少しずつの想像力・準備、
そういったものの積み重ねが、一瞬一瞬の反応を生み出す。小さな準備の積み重ねをして、
実際に瞬間瞬間に反応する選手になってもらいたい。

2019年2月16日土曜日

野球の競技特性


 野球の競技特性を考えると、9人である複数人スポーツ・相手がいるスポーツ・道具を使うスポーツである・非コンタクトスポーツ・集団でありつつ最終的には個人スポーツ・時間制限がないスポーツ(部分的にはあるが)・守備側がボールを持つスポーツ。


 より競技特性を理解して、チームの練習をマネジメントしたほうが成果が出るはずである。したがって、練習の中でこの競技特性を反映させていく必要がある。また、競技特性を明確にしていくために、他のスポーツと比較していく事は重要である。


♢他の競技と比べてみようよ

 例えばゴルフと比較してみると、固定したボールを打つのがゴルフ、動いているボールを打つのが野球。打つエリアが90度で限定されているのが野球、ある程度自由に打てるのがゴルフと考えると、野球の打撃においては90度の角度に納める技術が求められることがわかる。この場合の技術が道具を扱う技術になるので、バットを扱う技術が必要になる。もっとも金属バットは900g(高校生)になるのである程度のパワーが必要。コンタクトスポーツではないが、900gの棒を扱うためにある程度の力が必要になる。その道具を、18メートル先から来るボールに対してをコンタクトさせ90度に入れなくてはならない。これこそが、打撃が難しいという理由のひとつである。野球には様々な要素があるが、他のスポーツと比較して見てみるとより一層わかることである。




 指導者は、つい野球のことを考えてしまうが、実際他のスポーツと比較して考えてみることでわかることがある。または、練習のなかでも他のスポーツを取り入れてもよいと思う。他のスポーツをやることで野球との関係性であったり、野球の特別な部分に気づくことができるかもしれない。

♢他のスポーツを練習でやってもいいんじゃない?



 グラウンド上で他のスポーツをやる機会はあるだろうか?サッカーやバスケは、守備の動きと似ている部分がある。バレーボールも腕の使い方やレシーブのやり方など、ある程度精通する部分がある。打撃はゴルフ・ハンマー投げとか関係性がありそう。他のスポーツを練習の中で取り入れてみる、そのことによって野球の動作に良い影響をもたらす可能性がある。



♢野球人は身体能力高くないと、ね。むしろ高いから野球をやってるかも

 野球は求められる技能が多いので、他のスポーツを行うことでその技能を高めることができると私は考えている。「エースで4番」がいたり、「いいピッチャーはバッティングがいい」というのは身体能力の高さゆえだろう。アメリカでは、MLBのドラフトにかかっていたが、アメフトでも上位指名されている、なんて話をよく聞く。先日もそんなニュースを見た。





 有名なところで言えば武井壮と言うテレビタレントの方は、大変身体能力が高い。十種競技という競技をされていて、日本チャンピオンになっている。十種も競技があれば、競技の練習を大量にしなければいけない。しかし彼は、自分の身体を動かす練習(いわゆる身体操作)と、フィジカルトレーニングの練習をたくさんやっていたという。ここからのヒントは大いにある。



♢練習で野球以外のスポーツを、身体能力を高める練習を!

 野球は十種競技まではいかないが少なくとも4種の動きは求められるし、突発的なプレー・想像もしないプレーと言うものも起こり得る。自分たちが想像できる範囲で練習をするのもまず1つであるが、試合では想定していないことも起こるし、トーナメントという性質の中では、相手の対策がしにくい部分もある。MLBスーパープレイ集を見て「うわすげー!」となるが、持ち合わせた高い身体能力で、ある種「最適解」としてあのプレイが生まれているはず。その動作がいちばん良いと身体が反応して、ああいったプレイが生まれている。





 そう考えればより身体能力を高めないわけにはいかない。野球の練習をするだけでなく野球以外の動きをしていくことが野球につながっていくとも考えられる。野球は、野球だけをやっていてもうまくはならない。いろんな要素を使って早く効率的に上達する、アマチュア野球は時間との戦い。だからこそあえて野球以外の練習をして、より早く運動能力を高め、野球が上達することが良いと私は考える。

2019年2月15日金曜日

ミーティングもいろいろ

♢ミーティングにもいろいろある


 ミーティングについて少し考えました。ミーティングはいろんな形があって、例えば一般的なのが試合終わった後のミーティングがあります。それ以外に集合した時にミーティングであったり練習とか、試合の合間のミーティングがあると思います。これ以外にもお昼休みとかまたはそれ以外でも勉強会みたいな形でミーティングをすることもあると思います。ミーティングといっても、グラウンドで行う場合とグラウンド外で行う場合があるわけですね。一口に言ってもいろんな形式がまだあるんだなぁっていうのが私が思う所です。

♢ミーティングする前と後で変化が生じなければならない

 1番はミーティングを実施して、ミーティングをしたことの効果とか意味がきちんとグランドに反映されるのか、というところが1番大事なんじゃないのかなあと思います。例えば例えば「最近練習が続いてて疲れてると思うけど、ちゃんとストレッチをしましょう」「元気なくなってきてるんで、声出して行きましょう!」とか、それってどうなんですかね。


♢意識の明確化

 そのミーティングをして、話し合ったところにフォーカスをして意識付けをする、そしてその意識付けをして練習をして、最後の振り返りがある。というのが一連のプロセスになっていくのだと思います。結局ミーティングをして、「どういう行動するのか」「何をポイントとしてどういう目的で取り組むのか」ということを明らかにしなければならないと思うんです。つまり具体性のないミーティングって意味あるんですか?と思うわけです。もしグラウンドで行う練習前や練習中のミーティングは、より具体的に行う必要があります。


♢グラウンド上とグラウンド外

 実際はグラウンド外のミーティングもありますね。例えば武田高校も非常に高度なミーティングを行ってらっしゃいますが、「グラウンドで考える時間を出来る限り排除し、行動する時間を極限まで詰めていく」ような発想で行われているようです。正しい言葉かわかりませんが、on the ground」と「off the ground」の発想の違いだと思うんですね。


♢武田高校の事例

 武田高校は練習時間が50分しかないことが有名ですが、逆にそれ以外の時間はたくさんあるはずで、それ以外の時間をより効率的に使って50分を最大活用していきましょうみたいなスタンスが多々あるようです。というかあります。それは、「off the ground」のうちに意志や意図を伝えており、もしくは考えさせており、それを「on the ground」で実践していくことになるんです。実際50分しかないわけですから、「そこ立っとけ!」とか30分にわたる長い説教をしている時間はたいへんもったいないです。

♢クラブ活動週休2日

 この話がどこにつながるかというと、「部活動週休2日」に関わってくるのです。週休2日の話も、その残された時間の中でいかに成果を挙げるか、という話になります。練習量が落ちる、といわれる方もおります。実際物理的時間はなくなりますのでそのとおりかもしれませんが、他のチームも同じなので同条件ですよね。そのなかで勝っていくためには、その2日を有効活用できればいいし、むしろ5日の質を上げることにつながっていくはずなのです。そこで定期的なミーティングをして、「on the ground」に反映させていけばよいわけです。



♢うちはうまくできていないけど・・・・・

 本校の場合でも本校は練習時間が平日で言うと120分間・2時間位しか取れないのが現実です。120分しか取れないと考えると、いかにミーティングをして「off the ground」を最大限高める必要があります。「on the ground」でのスタッフの働きかけとか、意識とかの問題ではなくて、チームで120分間を使い切るスタンスがあるかないかっていうところに差が出ると思います。

2019年2月10日日曜日

最近の雑記と重心位置

プロ野球キャンプがはじまり、高校野球も練習試合解禁まであと一ヶ月となりました。本校でも実戦練習の比重が高まりつつあります。ゲーム形式になって、いろんなアラが見えたり不足が見えたり、できているところが見えたりします。ここで明らかになったことをフィードバックしながら、春を迎えたいと思います。


投手陣としては、
◎球速の変化
◎打者の反応
◎ピッチングデザインの活用・修正

あたりをポイントとして、残りの期間を過ごしたいところです。実際ブルペンで投球はしていますが、寒い日もありますし、実際に打者にむかって投げることで速度が出るはずです。ブルペンでの計測より、試合の計測がより一層重要になります。

また、実際打者がどう反応するかを確認したいところです。この時期の打者は反応が遅れがちですが、このタイミングで打たれるのかどうか、そこを確認したいです。同時に自分の強み の組み立てを少しずつつくっていますから、最大限強みを活かせているかを確認したいところです。



実際、今回のオフは収穫だらけでした。2ヶ月間でできたことは、かなりあります。そのひとつが、姿勢と重心位置です。『少年野球BLOG』で、筒香選手の姿勢の変化に言及されています。

これは、単純に「頭を傾ける」ことではないことに、今オフ気づきました。頭は傾かざるをえないし、そうしたほうが恩恵が大きいのです。まだまだ練習試合解禁まで、できることがあります。1日を大切に取り組んでいきたいですね。

2019年2月1日金曜日

『スピンレート革命』林卓史 かんたん要約&おもったこと


『スピンレート革命』林卓史

今話題となっている『スピンレート革命』です。慶應大学野球部元助監督の林卓史氏(現朝日大学経営学部講師)が、Rapsodoを使って投手育成を行い、そのプロセスで感じたことや実際の成果を綴った本です。実際に取り組まれていたことや、それに対する選手の声や反応なども書かれており、Rapsodoの使用過程や、林氏がどのように取り組まれていたのかが、詳細に記述されています。今回は簡単な要約と、感じたことを書き留めておこうと思います。

♢Rapsodoめっちゃいい
Rapsodoは球速、回転数、回転軸の傾きなどが計測できる機器です。海外アカデミーでは使用されているのをよく見かけますし、日本でも実際に計測しているチームや大学を見かけます。徐々に浸透し、広まっているのだと思います。ただ、モノがモノですし、たくさんの数値を扱うわけですから、それを読み解く力がなければ使用するのは難しいのではないかと思います。


慶應大学では林氏がRapsodoを導入し、投球フィードバックを行ったようです。その結果球速の意識したり、自分の投球スタイルを把握することができ、効果的な投手育成を行うことができるようになった、と書かれています。



♢客観的評価の重要性
こうした数値の活用は、「客観的評価」になります。
林氏は「パフォーマンスに対する尺度の共有化」と呼んでいるようですが、ある種評価基準が明確になる、ということです。

「ボールが伸びている」「キレがない」とか、そういった主観的評価でなく、数値で良し悪しを判断することができます。指導者と選手のギャップというのはここにあって、選手が「良い」と感じているのに、指導者が「悪い」と感じている場合があります。投げている本人の感覚は、本人だけのものです。そこは指導者は否定しようがありません。そこは否定せずに「客観的評価」を見て、「この感覚だとこんな数値が出るんだ」という、共有財になればよいわけです。

「指導者と選手の感覚の不一致」によって、能力があって真面目な選手が潰れることがあります。また、能力があまりなくても思考力で補って成長することがあります。より多くの選手を伸ばしていくためには、こうした客観的評価は重要であると考えています。


♢これを使ったからといって成長するわけじゃない
ただ、悪く言えば「たかが数値」です。その数値の意味することや、どのように活用できるかを、選手本人も理解できなければならないのです。

「計測した!→良かった!→嬉しい!」でもはじめはよいですね。
そこから、
「計測した!→前回より良かった!→嬉しい!→なんで良くなったのだろうか?
→もっと良くするにはどうしたらいいか?→練習する」

のプロセスに入っていかなければなりません。そういった意味では、1回だけ計測するのはあまり意味がなく、継続的に計測してフィードバックしていく必要があると思います。



実際に球速をアップするにはどうしたらいいか?を突き詰めなければなりません。プライオ・ウエイト・体重増加・柔軟性・身体操作など。そうした取組は、あまり紹介されておりませんでした。本のなかでは投球に関する取り組みの事例が紹介されていましたが、ポール間走や2万球プロジェクトなど、「大学野球ってそういうものなのかなぁ」とおもいました。Rapsodoを使うだけでは効果がないわけで、もっと勉強していく必要があるなと感じました。

8月11日 東北学院vs愛工大名電

 8月11日 東北学院vs愛工大名電 5-3 東北学院〇 かんたんなまとめ:初出場の東北学院が優勝候補の名電を撃破。 140キロトリオと激戦区を勝ち抜いてきた名電だったが、東北学院伊東投手の前になかなか点を取ることができない。初出場かつ新聞記事C評価の東北学院、投打がかみ合い長打...