2018年5月13日日曜日

野球をプレイする上で大事だと思うこと

野球は非常に複雑なスポーツです。世の中にはたくさんスポーツがありますが、私はそのなかでも複雑なスポーツだとと考えています。その理由が、

 ・道具を使うスポーツ
 ・求められる技能(動作)が多いスポーツ
 ・オープンスキルが多いスポーツ

 この3つです。

 ・道具を使うスポーツ
 例えばゴルフであれば、クラブを適切に動かすことが求められます。サッカー・バスケであればボールを扱う能力が、テニスであればラケットでボールを打つ能力が求められます。
 テニスの場合、「ラケットでボールを扱う」ということは「道具を道具を扱う」ということになります。これが非常に難しい。

テニスは、「ラケットを使ってボールを枠の中に入れる」
     「動いているボールを、ラケットでボールを枠のなかに打ち返す」
     +αとして「相手がいないところに打つ」 
  
     道具に関するところだけで、これだけあります。テニスのサーブは世界レベルでは時速250kmを超えるようですから、道具を扱う技術がなければ戦えませんね。

 野球で使われる道具は バット・ボール・グラブ この3つです。
 「道具で道具を扱う」ので難しいことは、テニスでわかりました。
 
 野球の場合は「動いているボールをバットで枠内に打つ」
        +α「相手がいないところに打つ」

 この能力が求められます。MLBのストレートの平均は時速150kmを超えてますから、それがいかに難しいかがわかりますね。道具は変わりますが、「打たれたボールをグラブで捕球する」ことも必要な能力です。
    
  
 ・求められる技能が多い
 野球は「打つ・走る・捕る・投げる」の4技能が必須項目です。
 「走る」「投げる」という動作は、それだけで陸上の競技種目になっています。野球との論文数を比較しても桁違いで、それだけ研究が進んでいる技能(動作)になります。もちろん「打つ」「捕る」に関する論文はあります。

 ひとつの動作を突き詰めていくだけでもかなり大変なことなのに、それが4つもある
 というのが私の言いたいことです。


 ・オープンスキルが多いスポーツ
 オープンスキル:外的要因に左右される 状況下で発揮される技能
         バスケ・バレー・柔道など
  それに対し
 クローズドスキル:外的要因に左右され ない状況下で発揮される技能
         バレエ・水泳・陸上など
 
 と区別することができます。
 
 相手の動きによって変化するオープンスキル、自分の世界に入り込めるクローズドスキル、というわけです。
 

 先の4つの動作は、練習段階ではクローズドスキルで精度を高める必要があります。しかし実際は判断の伴うオープンスキルに転化させなければなりません。
実際の試合でクローズドスキル的に行うことができるのは投手だけ。それ以外は判断して瞬間的に打ち、判断しながら瞬間的に走り、判断して捕り、判断して投げることが求められます。


話をまとめましょう。
 野球は「道具で道具を扱い」「4つの動作を習得し」「判断して(瞬間的に)プレイする」ことが求められます。これだけのことをやらなければならないので、練習時間が長くなるわけです(加えてチームでの連携プレイや作戦があります)。だから一言でまとめると、「複雑」であると言えるわけです。


複雑だからこそ面白いのが野球です。その反面、勝利につながる要因が判断しずらいという側面もあります。これだけ複雑なスポーツで、どのようにして勝つのか?これを改めて考えていきたいと思います。











  

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