2018年5月17日木曜日

「お前のことを思っている」という言葉はなんかズルい

「お前のことを思っている」という言葉 はなんかズルい

指導を受ける側の姿勢については、「相手の話をよくきけ!」や「お前のことを思っているんだぞ!」などと言われ、意見を受けれいることを強要される節があります。この「お前のことを思っているんだぞ!」という言葉は、まことにその通りでありますし、たしかに相手を思って指導者は指導をしています。


しかし私は「お前のためを思っている」という言葉に違和感を覚えます。本当のその選手のためを思っているならば、本当に役に立つアドバイスをするでしょうし、指導者はもっともっと勉強するはずです。なぜなら「お前のためを思っている」からです。

実態はどうでしょうか?

本来コミュニケーションは相互的なものです。情報の発信者と受容者がいて、それぞれがいないと成立しません。指導者という生き物は教えたい生き物なので、どんどん選手にアプローチをかけていきます。それ自体が間違っているとは思いませんが、必ずしも相手が需要できるかわからないわけです。

たとえば、携帯電話で一方の電波が悪ければ、言葉は聞き取りにくくなりますね。一方の携帯電話のスペックそのものが低ければ、いくらメールやデータを送ってもそれを受容するにも時間がかかります。それは選手にも同じことが言えます。

お腹が空いていないときに、ご飯は食べられません。必要であれば口を開くはずです。その口が開くように環境づくりをしてやるのも、指導者の役割のひとつだと思います。試合をする、競争をする。そのなかで自分の不足を感じ、または成功し、もっと上手くなりたいと願う。そのような状況になれば、自然と口を開けるはずです。そのときはじめて、餌をあげればいいのです。

 

0 件のコメント:

コメントを投稿

8月11日 東北学院vs愛工大名電

 8月11日 東北学院vs愛工大名電 5-3 東北学院〇 かんたんなまとめ:初出場の東北学院が優勝候補の名電を撃破。 140キロトリオと激戦区を勝ち抜いてきた名電だったが、東北学院伊東投手の前になかなか点を取ることができない。初出場かつ新聞記事C評価の東北学院、投打がかみ合い長打...