「お前のことを思っている」という言葉
はなんかズルい
指導を受ける側の姿勢については、「相手の話をよくきけ!」や「お前のことを思っているんだぞ!」などと言われ、意見を受けれいることを強要される節があります。この「お前のことを思っているんだぞ!」という言葉は、まことにその通りでありますし、たしかに相手を思って指導者は指導をしています。
しかし私は「お前のためを思っている」という言葉に違和感を覚えます。本当のその選手のためを思っているならば、本当に役に立つアドバイスをするでしょうし、指導者はもっともっと勉強するはずです。なぜなら「お前のためを思っている」からです。
実態はどうでしょうか?
本来コミュニケーションは相互的なものです。情報の発信者と受容者がいて、それぞれがいないと成立しません。指導者という生き物は教えたい生き物なので、どんどん選手にアプローチをかけていきます。それ自体が間違っているとは思いませんが、必ずしも相手が需要できるかわからないわけです。
たとえば、携帯電話で一方の電波が悪ければ、言葉は聞き取りにくくなりますね。一方の携帯電話のスペックそのものが低ければ、いくらメールやデータを送ってもそれを受容するにも時間がかかります。それは選手にも同じことが言えます。
お腹が空いていないときに、ご飯は食べられません。必要であれば口を開くはずです。その口が開くように環境づくりをしてやるのも、指導者の役割のひとつだと思います。試合をする、競争をする。そのなかで自分の不足を感じ、または成功し、もっと上手くなりたいと願う。そのような状況になれば、自然と口を開けるはずです。そのときはじめて、餌をあげればいいのです。
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