2018年10月25日木曜日

情報収集能力と情報編集能力 (後編)



情報収集能力と情報編集能力 (後編)

『藤原先生、これからの働き方について教えてください。』藤原和博

「正解のない問題と向き合って個々人がインディペンデントに学ぶ力をつけなければ、それぞれの幸福実現には繋がらない。そのためにも、正解が決まっている問題を解く「ジグソーパズル型学力」より、正解のない問題に対しても要素を組み合わせて納得できる解をつくり出す「レゴ型学力」が求められる。つまり「情報処理力」から「情報編集力」へのシフトが求められているのです。おそらく、今後10年、日本において最も大事な教育改革になるでしょうね。」


『日本再興戦略』落合陽一
「ポジションを取れ。批評家になるな。フェアに向き合え。手を動かせ。金を稼げ。画一的な基準を持つな。複雑なものや時間をかけないと成し得ないことに自分なりの価値を見出して愛でろ。あらゆることにトキメキながら、あらゆるものに絶望して期待せずに生きろ。明日と明後日で考える基準を変え続けろ。」



藤原和博さんは「情報編集力」と仰っています。落合陽一さんは「手を動かせ」と仰っています。もちろんこのお二方だけではありませんが、これからの社会で生き残れる人・生き残れない人の違いが明確になってきているような気がします。


現代は情報が溢れています。情報収集能力(前編)でも言いましたが、困ったことはスマホでほとんど解決します。また、AIの力は、通常の生活における悩みはほとんど解消されていくと考えられています。「生きる」ことに対してはストレスフリーの状態が近づいているようですが、「よく生きる」ことに対しては、うまくいく人間とそうでない人間が現れるように思います。


たとえば、親子丼のお店を開こうと考えました。場所は新橋、サラリーマンの多い街です。競合店が多いこの街で、どうやったら売上を伸ばすことができるでしょうか?おそらく方法はたくさんあります。味にこだわる、素材にこだわる、インテリア?内装?、おそらく方法は多岐にわたり、どんなことでも成功する余地があるかと思います。



その店にいく理由をつくる
おそらくやらなければならないことは、「その店に行く理由をつくる」ことです。米がとにかく美味い、肉がいい、良い卵をつかっている、そういうことでもよいと思います。味は普通、でもコンセントが全席にあり、テーブルが広い、そうするとパソコンが使える、とか。立ち食いスタイルでたくさんカウンターをつくって、注文から1分ほどで調理して、すぐに親子丼が食べられる、とか。コーヒーおかわり自由で、厨房は分煙にして全席喫煙OKにする、とか。本当にどれでも良いのだと思うし、もっと答えはあるのだと思います。その環境に応じて、「その店に行く理由をつくる」ことが大切なのだと思います。


自分にしかできないことをやる
これはお店のことではなくて、個人のあり方でも同じだと思うんですね。「僕にしかできないことをやる」ことが、一番の利益につながるはずなんです。自分のいいところに気づく、周りができないことを探すこと。このあたりのことは、私も他の方から教わりました。ここからが、自分の手を動かす時間です。行動して行動して、ガンガンやりこんでいく時間です。


必要な情報を選んでいく・まとめていく・伝える
そして以前、こんなことをツイートしました。

「大量生産・大量消費・団塊の世代またはJr.。高度成長を経験し、「懸命に働くことで成長できる」という認識。バブルは崩壊し、インターネットが登場。情報の大量生産が行われてる昨今。懸命に働いても頭打ちで、情報を選別して組み替えてパーソナルにモノを提供できる人間が勝つ。そういう時代。」

「学ぶのはもちろんだが、重要なのはそれをデザインできるかどうか。個に、チームに、適切な条件を満たしているかどうか。10人のチームと50人のチーム、グラウンドや施設のサイズ、選手のレベル。踏まえる要素はあるが、ソフトの面を考えることは多いが、本来はハード面から考えることが大事」



定義はさまざまですが、「情報編集能力」「デザイン」「手を動かす」「僕にしかできないこと」
これらはほぼ近しい存在であると考えています。厳密に言えば違いますよ、でも根っこは同じです。あちらこちらに散らばっている情報を、必要な形にまとめていくことです。自分が使えるように、変換していくことです。知識がたくさんあることに意味があるのではなく、その知識を必要な形に変えていくことが大事です。

Twitterもそのひとつですね、160字に要約していく作業です。こうして書いているブログもそう、マニュアルをつくったり、野球の教科書つくったりするのもそう。グラウンドで教えることも、変換する作業です。それ以外にも、実際に体を動かすことやなにか物をつくったりすることも。何かを生産するということは、それ自体が「よく生きること」です。だから恐れずに、自らの手でなにかを生産するんです。


実はブログを書いているとき、僕はとっても幸せです。ドーパミンやらなんやら麻薬物質が出てる気がします。生み出されたものは生きた証であり、自分が考えた証であり、進歩の証です。



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