2018年10月14日日曜日

positive disconnection 腕の分離




Drivelineでは、positive disconnection とよばれるグラブ側の動作があります。この動きが、胴体を回転させるための起点になるようです。以前私は「肩甲骨のテコ」という名称でTwitterに投稿しました。また改めて、そのことについて、改めてまとめてみました。今更ですけど、あまり「テコ」とは言ってないですね。あくまで表現技法ということで。


◇肩甲骨はグラブ側の手で回転させる
→Pivot Pickoff Throwsと呼ばれるドリルがあります
 グラブを引くことでグラブ側肩甲骨後傾をさせ、胴体の回転を起こします

グラブは上から下へ使う(回内回外・外転内転)
股関節と肩が分離(捻転差)が生じていると、グラブ側肩甲骨は高い位置にあります
 並進運動中は肩甲骨後傾しないように、回内(右投手であればグラブ面を1塁に向ける)させておいて、回外しながら太もも付近へおろしていくる
 ※ボール側の手を固定して、グラブ側の動きをやってみると、胸が張られる感覚がある
  この感覚が回転のはじめとなる
 上から下に使うことで、ボール側の腕が高い位置に上がってくる


以上シンプルに2点です。
「胸を張る」という指導がありますが、「グラブ側の手によって張られる回転する」が正しい動作であるので、「胸を張る」だけでは不十分です。前の手で引っ張るから、結果的に胸が張られるのです。


「左手で(グラブで)ブロックする」という指導もありますが、これも違うとしています
「直線運動と回転運動を結びつけるためには、胴体が斜めに動くと安定する」と記事の中にあります。ここらへんは私の理解が追いついていませんが、捻転差(hip-shoulder separation?)を行おうとすると、自然とボール側の肩が下がります。バッター側の半身が引き伸ばされて戻ろうとするのであれば、グラブを下げて肩甲骨を回転させることで、斜めに回転します。




positive disconnectionなので、「グラブ側腕と胴体を分離させる」ことが大切です。
したがって、
グラブ側の腕と胸を同時に動かさない
 ここがポイントになります。同時に動くと回転は起こりません。腕が先に動き、それに胸部が引っ張られていきます。そして回転が起こる仕組みです。


そして重要な一文がこれです。
This positive disconnection of the arms in the delivery help to maximize torso angular velocity, which is the main component of fastball velocity.
「肯定的な分離は、ファストボールの速度の主成分である胴体の最大角速度を伝達に役立つ」
ちょっと訳が適当なのですが、つまるところ「腕の分離はボール速度に貢献している」と考えればよろしいかと思います。


「詳しいことはいいから、やりかたを教えろよ」という方はリンクから映像を見ていただければよろしいかと思います。それだけで十分です。




上から下にグッ!としてバーン
上から下にグッ!としてバーン
斜めにつかっているのがよくわかる、うんうん。わかるわかる。


0 件のコメント:

コメントを投稿

8月11日 東北学院vs愛工大名電

 8月11日 東北学院vs愛工大名電 5-3 東北学院〇 かんたんなまとめ:初出場の東北学院が優勝候補の名電を撃破。 140キロトリオと激戦区を勝ち抜いてきた名電だったが、東北学院伊東投手の前になかなか点を取ることができない。初出場かつ新聞記事C評価の東北学院、投打がかみ合い長打...