2018年11月20日火曜日

チーム運営そのまえに。


チーム運営そのまえに。



先日「ビジョン」の話をしました。チーム作りは「勝つ!」という目標では持続的な運営をすることができません。「勝つ、なぜなら私達は・・・・」と言われたほうが人は動きやすいようです。まずは「WHYからはじめよ」です。組織運営としては、短期的な目標達成と長期的な組織運営が求められます。「今年1年でよい成果を挙げる」こと、「持続的に発展し、よいチームであり続ける」ことです。

さまざまな目標を掲げて、「さぁ強いチームをつくろう!」と意気込みます。実際に練習をするそのまえに、良い組織であればできている事柄があります。思いつくままに考えてみます。



入り口と出口を整えておく・人数のバランス・環境を整える・役割の明確化・地域貢献



♢入り口と出口を整えておく
私が組織において大切だと思っていることは、「入り口と出口を整えておく」ことです。新しく選手が入ってきたときの受け入れ準備と、選手を送り出す出口の確保です。

チームに新しく入ってきたときには、右も左もわかりません。そのチームのルールを教えてあげる必要があります。そして、我々チームがどうやって野球に取り組み、どんな選手になってほしいのか、それらを伝える必要があります。入門編というのは、非常に骨の折れる作業です。しかし、自分たちがやっていることを改めて認識し直すことに繋がります。目的と手段が入れ替わっていないか、大きく問題を抱えている点はないか、チーム状況を認識することになります。「どのように新入生を受け入れるか」は再考の余地があると思います。

また、出口もしかりです。快く送り出してあげるということもそうですが、高校であれば進学先の保証であったり野球ができる場所を紹介することも求められます。ある意味ここが不確定だと選手はそもそも入学してこないことが増えてきました。将来を見据えて選択している選手が、近年は多いですね。快く送り出すことができれば、OBOGとして指導をしにきてくれることも多いですよね。OBOGらが頻繁にグラウンドに足を運んでくれると、現役選手たちの次のカテゴリへの意欲が湧いてきます。



♢チームに何人いれば、野球は上達するのか?
人数は関係ないのですが、少なすぎるとゲームができません。しかし多すぎると練習ができません。それぞれ問題はあるようですが、チーム内で紅白戦ができるほどの人数を確保しておくことで、実践的な練習は行えると思います。

正直、ここは現場のアイデアです。問題は人数と練習スペースの兼ね合いです。そのチームによって環境は全く違いますから、一様には言えません。環境・スタッフの数・選手の理解度によって全く異なります。

また、ポジションの兼ね合いもある程度考慮する必要がありますね。人数が少なければ複数兼任をすることは必要になります。逆に人数が多いチームではポジションの偏りが出てしまう場合もあります。近年では捕手の人数確保が難しいところですよね。負担の割に人が少ないです。私は比較的人数が多い高校で指導していますので、このバランスに気をつけています。学年30~40人ぐらい選手がいるので、学年単位で「ゲームがつくれる投手6人以上、捕手3人以上」を目標にしています。捕手は3人ですが、4人いてもいいかなと思っています。

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