打者の認知とピッチトンネル①
ここ数年は「ピッチトンネル」という概念が普及してきました。言葉だけが先行し、私の理解も追いついていなかったので、ここに記録をしておこうと思います。とりあえず今日は打者の認知について。
このピッチトンネルについて考える場合、はじめには打者の認知について考えなければなりません。
以下の画像は打者がボールをとらえる際のメカニズムを解説しています。英語が多くてあまり自自身がありませんが、他にも集めた情報と照らし合わせながら進めます。神事氏の記事から引用しますが、Baseball Prospectusと多少の誤差があります。それも問題ない範囲かな、と個人的に判断しております。
(引用元:Baseball Prospectus)
◇打者の認知 (以下神事氏の記事から引用)
球速140キロ前後の投球は約0.45秒で打者の手元に到達
脳が指令を出してから「振る」と決めて動き出すまで0.1秒
実際に動き出して投球にコンタクトするまで0.26秒
リリースしてから0.19秒の間で打つかどうかの判断をする(0.45-0.26=0.19秒)
※実際にスイングはじめてから軌道を修正する余地はわずかである、としている
ここに関してはBaseball Prospectusでもほぼ数値は一致しています(あたりまえか)。
画像であればリリースから3つめの矢印の部分(50ミリセカンド)のうち、25ミリセカンドで判断しています。ここで数値を足すと、
100+75+25=200
なので、これは約0.2秒換算となります。
◇およそ0.1秒で投球は4mちょっと進行する
約0.45秒でホーム付近に到達するとなると、0.1秒あたりに4.1m進みます。
となると、0.2秒ではおよそ8m進行しています。この段階で打者が「ボールだ」と判断すれば振らないわけですし、軌道がストライクゾーンにくれば打つ準備をはじめるわけですね。
◇少なくとも振って当たるまで0.16秒かかる
振ってあたるまで0.16秒かかることを考えると、少なくとも投球から0.25秒ほどで振り出さないといけません。図では4つめの矢印にあたります。そしてそこには黒の吹き出しで「バッターがスイングをはじめるポイント」とかかれています。そうなると、ボールはおよそこの時点で10.25m進んでいることになります。ここではもう打つ軌道や予測は決まっていますから、それを覆すことは難しいです。
ガバガバ翻訳&ガバガバ計算なので、ぜひデータ系に強い方が厳密なものを解説していただけると助かります。続きはまた後日。
参考:Baseball Clinic 11月号 科学データが導く野球の新常識(神事努)
Baseball Prospectus
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