2018年12月31日月曜日

2018年をふりかえって。そして2019年。


2018年は「学び・記録・体系化を!」というテーマで動いておりました。色んなことがあった1年でしたが、大きく成長できた1年であったと思っています。

・バイオメカニクスを学ぶ
・カウンタースイング導入し、実践する
・DLBBを知り、学び、実践する
・HR100本プロジェクト実施→失敗
・投手育成のレベルアップ→秋にはそれなりに
・ブログをはじめた→とりあえず続いている
・Twitterはじめて1年半ぐらい→必要な勉強ツール
・グラウンド掲示をつくった→数が増え指導効率アップ
・専門教科の勉強→きちっと基盤を固める
・映画いっぱいみる→映画77本(AmazonプライムとかDVDとかも含めて)


2018年12月30日日曜日

環境のなかで育つ


為末大さんのブログより
http://tamesue.jp/blog/archives/think/blog-20141006
>今の自分になったのは誰のおかげで誰のせいか。学校の教育のおかげかもしれないし、そのせいでこうなったのかもしれない。親かも家庭かも、友達かも社会環境かも、国家かもしれない。自分だけで自分になるのではなく環境の中で自分になる。



優秀な選手に対して「俺が育てた」という言葉をついつい言いたくなる気持ちは、わからないでもない。だれだって褒めてもらいたいと思うから。「すごいですね!」とか言われたいし、「俺がんばったよな」と確認したいというときもある。実際は「そんなことないですよ」と言いながら、自分を褒めている。他人には言わないけど、多くの人が思っていることだと思う。


その一方で、ときどきこう思う。「この選手は、きっと俺の下でなくてもうまくなってたよな」と。そもそも成長する選手というのは、どこに行っても成長する。うまくなる選手は、どこへ行ってもうまくなる。

それでも、こう思うときもある。「この選手は、この環境だったから成長できたのかな」と。叩かれて叩かれて伸びるタイプがいれば、放牧されて勝手に伸びるタイプもいる。チームカラーとか、監督の方針とか、そのチームの文化とか。目に見えないものが、その選手の心に作用して、前向きに働くことがある。実際監督だって、トップ層の選手たちを集めて戦うのが上手な人もいれば、控えだった選手たちを叩き上げて強くするのが上手な人もいる。

そういう意味で、”環境”って選手育成には大事だなと思う。選手を育てるのは、一人ではない。グラウンドとか学校とか、物理的な環境。スタッフ・チームメイト・まわりの父兄。重層的に、多角的に、あらゆるものが絡み合って、人は育っていく。歳食えば食うほど、”感謝”の意味がわかる。


今年も色んな人にお世話になったなぁ、と思う年の瀬。支えられて、育てられた、そんなことを思いました。今年もあと2日です。






2018年12月28日金曜日

Driveline baseballのブログ記事(ウエイテッドボール・プルダウンなど)をまとめてみた



Driveline baseballには、ブログがあります。大変優良な記事がたくさん掲載されており、私もゴソゴソ読み漁りました。全部読むことができたわけではありませんが、ある程度読み、役に立つであろう記事を勝手に抜粋しました。


Driveline baseballの中核は速度開発です。
レザーウエイテッドボールを投球し速度を高めること
プルダウン(助走投げ)を行い出力を高めること
プライオボールで腕をケアすること


この3つがキモです。もちろんそれ以外も沢山研究されている場所ですが、それらに関係し、なおかつ比較的容易に役立つようなものを選びました。独断と偏見と思いつきなので、「あんないいが記事入ってないよ!」と教えていただければ後ほど追加しますので、教えてください。


2018年12月27日木曜日

冬季練習と人数が多いチーム


Webミーティング


武田高校はWebミーティングを実施しているようです。今回の記事では、冬季練習に関する内容が公開されています。

以下引用

>冬休みの練習はフレックスタイムの導入やガッツリ1時間~2時間の睡眠タイムを
設けながらメリハリをつけ、全体練習は15時~16時ごろには必ず終了するようにしています。

朝から晩までぶっ通しで練習ではなく、
上手く休養を入れながらフレッシュな状態で練習を継続させる方法はないのか
常に考えています。


引用終了


各地で見られる冬季練習は「休養」「フレッシュ」といった言葉からかけ離れ、「徹底的に」「基礎」「追い込み」などの言葉が濫用しているように思います(現に私達のチームもそうです)。その点に関しても「フレッシュ」という言葉出てくるのは、驚きではないでしょうか?そこも私が驚いたところですが、別の観点から、高校野球の弊害を取り除く示唆を得ました。


♢高校野球は人数バランスがおかしい
ひとつ思うのは、高校野球は各校の人数比率がたいへんなことになっています。100名を超えるチームから、10人に満たないチームもあります。各高校人数集めに苦労されていることも、練習試合でよく話題になります。この人数バランスは、果たして最適化された結果なのでしょうか?投球制限をかけるまえに、入部制限を考えてもいいのではないか?そんなことを思いました。


♢人数が多いと下手になる
高校野球の問題点はこの「人数の多さ」で、施設のキャパシティとのバランスがいない現状があります。グラウンド1つに対して100名がおり、シートノックでは長蛇の列。ノックにも入らない選手は、球拾いもしくはランニング。先輩たちが抜けてようやく、少し練習ができるようになる。これって、上手になりますかね?野球人口も増えますか?高校野球の未来はありますか?という疑問を抱かざるを得ないわけです。

♢フレックスタイム
フレックスタイム:始業時間・就業時間を自分で自由に決めることができる働き方

もともとはビジネス用語ですね。社員のライフスタイルや価値観に合わせて、色んな形で働くことができます。お子さんがいるのであれば早く出社して、3・4時には帰りたいですよね。通勤ラッシュを避けたいのであれば、10時11時に出社すれば通勤ストレスを軽減することができます。


このフレックスタイム制、武田高校ではどのように使われているかわかりません。しかし、人数が多いところであれば、練習量の確保と選手の状態を良くすることにつながるはずです。

実は本校は大所帯でして、3学年で100名を超える部員がいます。もし各自が時間を少しずらして練習することができれば、短い時間でも練習量を確保することができます。フレックスを仕組みでつくるならば練習プログラムが問題になりますが、そこを乗り越えられれば、実現可能であると私は考えています。


♢ビジネスのあり方にヒントがある
いずれにせよ、高校野球はまだまだ改善の余地があります。変わらない組織であるだけに、変化の余地が残されているはずです。そしてそれに気づいている方がまだ少ない、と考えれば、先駆けてなにか結果を出すことも少し見えてくるはずです。従来のものの見方だけにとらわれず、色んな観点から、いろんな取り組みをしていきたいですね。

2018年12月24日月曜日

怪我に対する対応や予防をすること



武田高校   DLガイドライン
チーム・トレーナー・ドクター(3名)で対処


参考になることだらけです。


♢専門家を介在させる
我々が怪我の状態を見ても、正直わからないことも多いです。外傷であればある程度判断はつくかもしれませんが、肘・肩・腰の痛みなどは目視ではわかりません。また、普通に練習できているように見えても、他の部位で補っている可能性があります。普通に練習しているように見えても、パフォーマンスが低下していたり、動きが悪くなってきているはずです。筋肉の異常なのか、骨や腱の異常なのかは、本当に我々ではわかりません。なので、大きい病院で(できればスポーツに理解のある病院)、レントゲン等まで撮ってもらう必要があります。


♢怪我はつきもの、だけど・・・・。
そもそも「スポーツ自体が身体の偏りを生み出す」ものです。同じスポーツをやり続けることは、自ら障害発生を進めているのと同じだと考えたほうがよいと思います。日常の動作で何千回も横に回転することはないと考えれば、人間の身体構造上、使えば使うほど炎症や障害を発生しやすいです。

♢なんで野球っていっぱい投げるの?
やり投げの選手に「一日の練習でやりは何スローぐらいやるんですか?」と聞いたところ「時期によるけど、野球ほど何百回も絶対投げないですよ」と言われました。どうやら10回ほどしか投げない日も少なくないみたいです。投げれば投げるほど、バットを振れば振るほど、障害のリスクは高まります。だから、いかにその数を少なくしてパフォーマンスを高めるか、が今後の鍵だと思っています。


♢指導者とトレーナー・医者
「〇〇が痛い」という選手は、スタッフに申告をさせますよね。僕も相談を受けることがしばしばあるので話を聞きます。たいていは「医者に見てもらいなさい」「レントゲンを撮ってもらいなさい」という話になります。そこから治療してもらい、リハビリしながら現場復帰を図ります。ただ最近思うのは、我々スタッフとトレーナーや医者との相互理解の不足です。やはり現場指導者は、ある程度怪我に対する理解を持っている必要があります。そうでないと、選手がグラウンド等でリハビリをしている最中に、再発の恐れがある動作をしてしまうこともあるからです。または、見かけの動きで判断して、強度の高い練習をさせてしまう場合もあります。何にせよ、選手の体を守るというのは、簡単なことではないということです。

2018年12月22日土曜日

動くことと、工夫すること


ブログもTwitterもしばらく距離ができてしまっていました。改めてエンジンかけ直していかないと、春まで時間がないという事実に気づいたからです。そのために仕込みをやっていました。


ここでいう春とは、練習試合解禁までの日数です。3月上旬には解禁されますので、なんだかんだ言っても80日ほどしかありません。年が明けて70日程度。そこから練習できる時間、直接観察できる時間、話ができる時間・・・・。実際自分が動いていける時間は、圧倒的に少ないようです。春までに140キロを投げられる投手を複数育成したい、と考えたときにはあまりにも時間が足りません。



♢自走&時短
とりあえず今できる手は、「やり方をみんなに公開しちゃう大作戦」でした。個別にアプローチをしていたのですが、いちいち説明するのは時間があってもあっても足りません。なので、簡単にまとめたもとをグラウンドに掲示しておくことにしました。主にはストレッチやトレーニング方法や食事についてですが、現在で40枚ぐらい貼ってあります。いちいち僕が教えなくてもいいのと、選手もきっと忘れてしまうので、それを思いだすことができます。アプローチはひとつだけではなく、あらゆる角度から取り組まねばなりません。


♢状態変化を起こす
結局は「知らない」「できない」「続かない」というのが、結果がでない原因になります。だから、これが反対になればいいわけですよね。

「知らない」から「知っている」
「できない」から「できる」
「続かない」から「続く」


「知らない」は掲示しているものを見れば「知っている」状態になります。
「できない」はやり方を見てやってみれば、方法が図で示してあるので「できる」になります。
「続かない」は、ここだけは管理する必要があると思います。我々スタッフが、数値でもなんでも確認しにいけばよいわけです。定期検診を行えばよいわけです。「あれやってるよね?」と声をかけるのです。そこが一番の役割かと思います。

♢重要なところに資源を落とす
投手の頭数を増やし、用具を揃え、トレーニング環境を整備し、情報を提供し、プロセスを私がある程度管理しています。掲示してある程度自走するようになれば、ゆとりをもって投手陣を観察することができ、なおかつまた新しいことに取り組むことができます。これまで時間を取られていた「教える」ということを時間短縮することで、大幅に動きにゆとりが生まれました。自分でやってみて、これはとりあえず今日まではうまくいっていると思っています。まだまだやらなければならないことがたくさんあるので、一つひとつ進んでいこうと思います。

2018年12月15日土曜日

理想に近づけない、というコーチング




COMPARING COACHING PHILOSOPHIES

こちらの記事では、コーチング哲学について比較をしています。


♢「〇〇のように投げてほしい!」というコーチング
従来のコーチング方法では、トップアスリートの動作を解析し、ポイントを抽出し、ポイントを抽出してドリル化します。コーチはドリル化を徹底させ、完璧に模倣させるのです。

例えば、例えば「キンブレル投手のブロッキングを覚えよう!」として、何かしらそのドリルを考案します。そしてその形が正確に再現されるまで、そのドリルを続けていきます。その後、そのブロッキング動作が実現されていく、ということになります。

一見この方法に問題点はないように思いますが、「見落としている部分」がある可能性があります。ポイントを限定して改善を図っているわけですから、他に数多くあった問題点を見落としている可能性があります。

ブロッキング動作であれば、問題は軸足にある場合があります。または、そもそもそれ以外の問題の場合もあります。コーチは、「ここが問題だ!」と決定をしたことによって、根本的な改善がなされずにそのまま練習を続けてしまいます。これは大きな損失です。私も「ドリル化」はよく使いますが、実は大変危険なことだったのかもしれません。


♢理想に近づけないコーチング
Drivelineでは、単一のコーチだけが指導するわけではありません。動作解析をしたり、理学療法士が動作を見たりと、複数の人間が関わって指導をしています。「理想に近づけない」というのはやや語弊がありますが、その投手の育成をあらゆる視点から考える必要がある、ということですね。


本当の問題点はどこにあるのか、それを体系的に考えていくことが重要です。投手の悩みというのは「球速がでない」「コントロールが悪い」「肩肘が痛む」に、大方収束します。これらの問題は、「メカニズム」「可動域」「筋肉量」「フィジカル」「柔軟性」「疲労」などなど、あらゆる角度から検討することができます。したがって、複数の眼があるのであれば、あらゆる角度から検討していき、問題点を限定しすぎないで考えることが重要なようです。

♢「真実はいつもひとつ!」ではないかもしれない
理想をいえば数値化映像化したりして、現状を把握したいところです。筋電図・動作解析・球速・回転数・回転軸・ストレス・投球分布図など、測定できるものはやまほどあります。現状を把握し、以前のデータと比較して、なぜそうなっているのかを考えるべきです。揃えられるものには限りがあるので、簡易スピードガンと私の知識と経験に頼らざるを得ないところがあります。が、現状はこれが限界です。


何年も少しずつ時間をかけて、投手も成果が出るようになりました。特にここ1年に関しては、観察する時間が圧倒的に増えています。それは投球メカニズムもそうですし、トレーニングのやり方・日常の姿勢(体の姿勢)などを見るようになりました。色んなアプローチを体系的に仕掛けていくようになりました。以前よりも、メカニズムにこだわらなくなってきた側面も強いです。


「メカニズムを仕込んでいく」というよりも、「原理原則から外れていないか」が重要だと思います結局は「並進運動から回転運動」で「運動連鎖」が起こります。そこから大きくハズレなければよし、そして出力を大きくしながら、バランスを整えていきます。スピードが出ないのは、メカニズムの前にそもそもの筋肉量が足りないかもしれません。コントロールは柔軟性の問題かもしれませんし、リリースの感覚かもしれません。体系的にアプローチをかけ、細部を個別的に考えて、その当人の可能性を最大化させていく方法がよいのだと思っています。

2018年12月14日金曜日

アウトプットの(出力)の仕方




アウトプット:内部に入っているものを外に出すこと。特に、コンピューターのデータを外部に取り出すこと。出力。産出量・産出。(コトバンクより)

自分で得た知識(インプット)を、成果物として出すことがアウトプットです。私のタイムラインでは熱心な方が多いため、「〇〇したらちゃんとアウトプット!」みたいなことをお見受けします。もちろん私もこうして、ブログやTwitterなどを利用してアウトプットしています。そうすることで情報が整理されたり、必要な形に最適化されていくからです。このアウトプット、やり方はそれぞれだと思うのですが、やり方を考えてみます。


♢文字にして書き起こす
メモする・日記を書く・ブログを書く・Twitterでつぶやく・論文を書く・質問箱を利用する
ライングループで議論する・マニュアルをつくる

♢人に話す(教える)
教える・人に情報を伝える・講演をする・講義や授業をする・ツイキャスする

♢映像にして残す
映像としてyoutubeやインスタにアップする・動画編集をする


実際私が映像にして残したりはしないので心当たりがありませんが、おおよそこのどれかに当てはまるような気がします。結局は文字にするか、言葉(音声)にするか、映像にするか、の3つと考えました。

実際ブログもしばらく続けており、昔細々とエッセイ的なものを書いていた時期もありますが、「よしブログを書こう!」と思っても、そんなにすぐは書けないんですよね。アウトプットすることが大事だとわかっていても、それを精査して膨らませていく過程が必要です。


♢小さなアウトプットの先に、大きなアウトプット
「アイデア」というと大げさですが、実際ブログを書くまでにはいくつかのプロセスがあります。

メモ(一言)→(Tweet)→もう少し長めのメモ→ブログ

小さなアイデアやまとめたいことから、少しつぶやいたりなんだりして、そこから粗方文章に起こしてみます。そこから改めて考えながらタイプしていく、なんてことをやってます。その間にいろいろ本やHPを引用してみたりして、ブログという形で完結させていきます。大きいアウトプットするためには、小さいアウトプットを繰り返すとよいのかもしれません。

♢結局行動しなきゃね
結局いちばん大事なのは、その検証作業であったり、長めのメモを書く工程です。参考文献を確認したり、実際にグラウンドで試してみたり、論文を探したりします。良質なアウトプット・成果物のためには、圧倒量の行動が必要なのでしょう。「DO&DO&DO」ぐらいでは足りないかもしれません。「DO&DO&DO&・・・・・」と、成果物のためには色んな検証作業が必要です。


体感しないとわからない部分もあるので、五感を通す・経験する・体験する必要があります。または、なにかの検証作業が数ヶ月に渡って実施される場合もあります。実は今日から取り組んでみたことがあるので、それがどうなっていくかは気になりますが、それもしばらく検証が必要です。


アウトプットを良質なものにしていくには、より自分で行動し、手足を動かしていくことが大事なように思います。

めちゃくちゃ動いてます。

2018年12月11日火曜日

人は関係性のなかで生きている




「自立とは依存先を増やすこと」
とあることから、この熊谷さんの言葉を知りました。教育に関わるにあたっての、私のテーマである「自立」。そのキーワードが出てきたので、おもわず食いついてしまいました。

「自立」と「依存」は反対の言葉であるように思いますが、実はそうではないんですね。熊谷さんはいわゆる障害者であります。


引用:東日本大震災のとき、私は職場である5階の研究室から逃げ遅れてしまいました。なぜかというと簡単で、エレベーターが止まってしまったからです。そのとき、逃げるということを可能にする“依存先”が、自分には少なかったことを知りました。エレベーターが止まっても、他の人は階段やはしごで逃げられます。5階から逃げるという行為に対して三つも依存先があります。ところが私にはエレベーターしかなかった。
 これが障害の本質だと思うんです。つまり、“障害者”というのは、「依存先が限られてしまっている人たち」のこと。健常者は何にも頼らずに自立していて、障害者はいろいろなものに頼らないと生きていけない人だと勘違いされている。けれども真実は逆で、健常者はさまざまなものに依存できていて、障害者は限られたものにしか依存できていない。依存先を増やして、一つひとつへの依存度を浅くすると、何にも依存してないかのように錯覚できます。“健常者である”というのはまさにそういうことなのです。

端的にこれは階段やエレベーターといったツール面での話ではなく、「たくさんの人やものに助けてもらうこと=依存すること」という訓話です。我々が普通に生活できているのは、多くの人に依存(支えて)もらっているからですよね。障害者の方々は、依存先が限定されてしまう。苦しい生き方になってしまうのは、依存先が少ないから。



引用:実は膨大なものに依存しているのに、「私は何にも依存していない」と感じられる状態こそが、“自立”といわれる状態なのだろうと思います。だから、自立を目指すなら、むしろ依存先を増やさないといけない。



♢学校という閉鎖的なコミュニティ
高校生にとっての依存先は、学校・クラス・クラブ・友達etc・・・。もっとあると思います。学校は朝から夕方まで机に座らせ、基礎学力の向上ために授業を受けます。その後クラブをし、帰宅をすることでしょう。夜にはご飯を食べて、少し宿題や予習をして、友達とラインをして寝る。クラブや友達とのラインは、コミュニティです。もちろんそれぞれ大事な要素です。そのなかで「自立」を考えたときに、新しいコミュニティや外に出ることをもっと増やしてもいいのではないか?と思いました。


♢自立するとは、大人になること。
歳を追うごとに、職場以外のコミュニティが生まれるようになりました。その本来関係のない人と会ったり、異分野の人の集まりに行ったりする機会があります。そうして、依存度合いが分散されていくような感覚があります。否が応でも分散されます。「家庭」「仕事」「友人」「趣味」などと、別れていくのだと思います。

では高校生であっても、こうした新しいコミュニティを持っていいのではないか?なにか新しい関係性をつくることはできないのだろうか?特定のなにかに集中せず、定期的に外へ出ていったほうがよいのではないか?私が掲げる「自立」は、どうもこの当たりにヒントがあるように思います。

そう考えると、結局ここにつながってきてしまうわけです。
http://takeda-baseball.blogspot.com/2018/12/forward72.html



2018年12月10日月曜日

ピッチャー動画置き場






 https://twitter.com/baseballfreak_9/status/1072276289766088704
https://twitter.com/baseballfreak_9/status/1072646964406292480
https://twitter.comhttps://twitter.com/baseballfreak_9/status/1070056337181093888
https://twitter.com/baseballfreak_9/status/1070056338661625856
https://twitter.com/baseballfreak_9/status/1070056334949662720

2018年12月9日日曜日

カウンタースイング動画置場











https://www.youtube.com/watch?v=86nQxEnllS4




https://twitter.com/baseballfreak_9/status/1073705320973721600

自分が進む道





昨日はTwitterランドの方々とのオフ会でした。色んな方とお話をさせて頂いて、勉強になることばかりで、充実した時間を過ごすことができました。また、「ブログ読んでます」と言われることもあり、ありがたいことだと感じました。


私は2回目の参加ですが、今回のオフ会で感じたことは、「自分の進むべき道のりは間違ってなかった」ということです。私の目指す方向に向けて、私は大きく外れることなく進んでいるようで、安心した部分が大いにありました。色んな方とお話することで、他の方々が進まれている道を知り、暗中模索だった日々から少し手応えを感じるのです。


きっとこのブログを読んでくださる方々は、通ずる部分があるはずです。野球という競技に対して、日本球界に対して、「これはどうなのだろう?」と思いがあるからこそ、私のブログを読むことになったはずなのです。そういう意味で、我々は同志なのだと思います。

我々が進むべき道は、道なき道です。従来の道から逸れた、茨の道です。実際に先頭を走られている某高校や、他にも先進的な取り組みを現場で行われているチームらは、日々模索、日々アップデートなのだと思います。私でさえ日々模索しているのだから、もっと先を走られている方々は、もっともっと模索されていることと思います。


♢飛び込む勇気が必要だ??
そう考えると、茨の道であっても「エイヤっ!」といく勇気が必要なのだと思います。ふと、今書いていて思ったのですが、その勇気ももちろん必要ですが、常に動いている方はその感覚がきっと麻痺しているのだと思います。「飛び込むのが当たり前」になれば、「飛び込む勇気」はいらないですよね。「茨の道をいつも歩く」人であれば「茨の道を歩く勇気」はいらないのだと思います。

♢ファーストペンギン
weblio辞書より引用:
「ファーストペンギン」とは、集団行動するペンギン群れの中から、天敵がいるかもしれない海へ求めて最初に飛びこむ1羽のペンギンのこと。転じて、その“勇敢なペンギン”のように、リスク恐れ初めてのことに挑戦するベンチャー精神持ち主を、米国では敬意込めて「ファーストペンギン」と呼びます。日本でも、NHK朝の連続ドラマでそのエピソード紹介され、広く一般に知られるようになりました。


ファーストペンギンになる人は、いつも最初に海に飛び込んでいるから、それが当たり前になっているのです。ある分野でファーストペンギンかと思いきや、きっともっともっと沢山のことに飛び込んでいるはずなのです。動くのが当たり前、行動するのが当たり前、飛び込むのが当たり前。そうならなければならないな、と思いました。


♢突き詰めて、突き破る
なんにしてもそうですが、かじっただけでは何者にもなれません。他者から見て、たぶん僕は「Drivelineに少し詳しい人」「ピッチングに少し詳しい人」なんですね。自分が目指しているところ思えば、そんなことに意味はないです。突き詰めて、突き詰めて、何度も何度も詰めるんです。そしてそれを破らないといけないのです。僕は勉強して、勉強して、そこから自分の型をつくらないといけないのです。日本風に言えば「守・破・離」とでもいうのでしょうか。まずは教えを守り、そこを破り、そこから離れていく。そこまでならないといけません。僕はまだまだ、語るに足らず。

♢もっと動けよ
簡単にいえば、動こうとおもったら勉強します。勉強しないのは、動いていないからです。何かをやりはじめないと、学ぶことはありません。動いて、動いて、それと一緒に学びがくっついてきます。いつだってそうです。

2018年12月2日日曜日

Forwardするために



私が心の底から尊敬し、真似ても真似しつくせない、素晴らしい高校があります。綿密に構成されたその育成方法は、他校の追随を許しません。私がすごいと思っているのは、構成された育成観と、そこに至るまでの膨大な検証の数です。一過性でなく、時流に乗っかっているだけでもありません。確かに検証されたものを、ひとつずつ重ね、綿密に育成システムとして構成しています。そしてその検証や取り組むスピードが、尋常でない速さで取り組んでおられます。そしてその検証も、他校では行わないレベルで行っています。


♢イノベーター・アーリーアダプターであること
・情報が流通したときに、どれけ情報をはやくキャッチできるか
・それを咀嚼し、高いレベルで実践できるようになるか

ここの2点が重要になります。いかにはやく情報をキャッチし、それをいち早くよいものに変えて行かなければなりません。ではその「早く情報をキャッチする人」はどんな人なのか?と調べて見ると「イノベーター理論」にたどり着きました。



本文から引用:
  1. イノベーター(Innovators:革新者):
    冒険心にあふれ、新しいものを進んで採用する人。市場全体の2.5%。
  2. アーリーアダプター(Early Adopters:初期採用層):
    流行に敏感で、情報収集を自ら行い、判断する人。他の消費層への影響力が大きく、オピニオンリーダーとも呼ばれる。市場全体の13.5%。
だそうです。そう考えると、「レッドオーシャン(血で血を洗う戦い)」で戦うのではなく
「ブルーオーシン(誰もまだ飛び込んでいない海域」で戦うためには、イノベーターもしくはアーリーアダプターになることで、
有意差を発揮することができるわけです。
そう考えると、イノベーター・アーリーアダプターになり、かつ高いレベルで実践できれば、高
校野球というスカウティング偏重主義の寡占状態から脱し、新たな観点で勝負できるはず、
と考えることができるわけです。



♢情報を認識するにも知識が必要である
私はそのイノベーター・アーリーアダプターになるべく日々学びを得ているわけですが、情報を         
集める際にも、知識(学問的素養)が必要なのだと痛感しています。そもそも早く情報を知ろう
と思ったら、世界中から情報を集める必要があります。なので、英語学習や基礎的な英語の知識
は、あったほうがよいのだと思います。少年野球BLOGでも指摘されています。

また、そこで求められるのが「学問的素養」です。野球においてはとくに「物理学」「解剖学」
「生理学」「栄養学」といった学問の知識があるかどうかで、情報を収集レベルが変わると感じ
ています(もっとありますけどね)。

以下の図は簡単なモデルですが、「学問基盤の下にスポーツがあり、そのなかに野球がある」と
考えておくほうが、良さそうだと思うのです。「野球は学問に包み込まれている」との観点で
す。実際は、科学でも明らかになっていないことも多いですが、学問がベースとなってスポーツ
に応用され、それが野球に限定して活用している側面が多いわけです。




ある種学問が「フィルター」となってくれて、情報の取捨選択をしてくれる役割をになってくれます。イノベーター・アーリーアダ
プターは、情報の良し悪しを判断するのは自分です。自分で意志決定をするためには、自らの知識が必要になってくるでしょう。

2018年12月1日土曜日

HRはねらわなきゃ打てない

今年の3月~11月までHR数を勝手に集計していました。某チームは年間3桁を超えるそうですが、「わがチームは如何に?」と思って計測してみました。


結果:9ヶ月で46本(週に1本程度)


悔しいですがは、これが現実ですね。


個人的な取り組みとしておこなったことは
●カウンタースイングの導入
●メカニズム改善
この2つです。

手が空いているときは打者の観察をし、個々にアドバイスを送ります。ティー打撃などではドリルを教えたり、ポイントを見せます。カウンタースイングを教える時間があるときは、教えています。

チームとしてはオンシーズンでは毎日バッティングをしています。毎日です。しかしなぜ某チームはあれほどまでにHRが飛び出し、本校ではHRが出ないのでしょうか?実際数日間某チームに行くことができたときの印象や、取り組みを伺って考えてみます。


♢体作りに対する取り組みの違い
単純なプロテイン摂取量も全く違いますが、それ以上に食事全般の取り組み方が違いました。コーラはじめ炭酸飲料を飲んでいる選手も、本校にはたくさんおります。トレーニングや身体操作に対しても、全く異なります。ハードな追い込みが個々人でできているのが、某チームでした。日々身体操作とトレーニング、その下地にある食事や栄養面。この取り組み方は同じ高校野球とは思えませんでした。

♢HRを狙って打っている
某チームのベンチからは「かち上げろよ!」とか「一発かませ!」などの声が飛び交っていたことを記憶しています。本校は「ライナーを打て!」「フライアウトなし!」「HRいらない」などの声が飛び交います。チームの方針が、根本的なチームのあり方に大きく影響しています。データ上、ライナー自体は全く問題ありません。ただそこに「遠くへ飛ばそう」というチームとしての取り組みがあるかどうか、だと思います。

♢練習プログラムも違う
そうなると、どんな練習をするかが変わってきます。打撃自体を細分化して、ドリルや道具でメカニズムを習得したり、置きティーなども使われております。完全にダメではないと思いますが、サイドトスのティーバッティングの弊害や、マシンの使用による弊害などもあると思います。本校でもいくつかの取り組みがありますが、全体として某チームとの差は大きいと感じます。



「まず飛ばそうよ!!!」と声を大にして言いたいのです!!!
遠くへ飛ばなかったら、野球がはじまりません。スカウティング偏重主義の高校野球なのだから、まだまだチャンスがあるはずです。またもう1年、いろいろ取り組んでみます。

8月11日 東北学院vs愛工大名電

 8月11日 東北学院vs愛工大名電 5-3 東北学院〇 かんたんなまとめ:初出場の東北学院が優勝候補の名電を撃破。 140キロトリオと激戦区を勝ち抜いてきた名電だったが、東北学院伊東投手の前になかなか点を取ることができない。初出場かつ新聞記事C評価の東北学院、投打がかみ合い長打...