武田高校 DLガイドライン
チーム・トレーナー・ドクター(3名)で対処
参考になることだらけです。
♢専門家を介在させる
我々が怪我の状態を見ても、正直わからないことも多いです。外傷であればある程度判断はつくかもしれませんが、肘・肩・腰の痛みなどは目視ではわかりません。また、普通に練習できているように見えても、他の部位で補っている可能性があります。普通に練習しているように見えても、パフォーマンスが低下していたり、動きが悪くなってきているはずです。筋肉の異常なのか、骨や腱の異常なのかは、本当に我々ではわかりません。なので、大きい病院で(できればスポーツに理解のある病院)、レントゲン等まで撮ってもらう必要があります。
♢怪我はつきもの、だけど・・・・。
そもそも「スポーツ自体が身体の偏りを生み出す」ものです。同じスポーツをやり続けることは、自ら障害発生を進めているのと同じだと考えたほうがよいと思います。日常の動作で何千回も横に回転することはないと考えれば、人間の身体構造上、使えば使うほど炎症や障害を発生しやすいです。
♢なんで野球っていっぱい投げるの?
やり投げの選手に「一日の練習でやりは何スローぐらいやるんですか?」と聞いたところ「時期によるけど、野球ほど何百回も絶対投げないですよ」と言われました。どうやら10回ほどしか投げない日も少なくないみたいです。投げれば投げるほど、バットを振れば振るほど、障害のリスクは高まります。だから、いかにその数を少なくしてパフォーマンスを高めるか、が今後の鍵だと思っています。
♢指導者とトレーナー・医者
「〇〇が痛い」という選手は、スタッフに申告をさせますよね。僕も相談を受けることがしばしばあるので話を聞きます。たいていは「医者に見てもらいなさい」「レントゲンを撮ってもらいなさい」という話になります。そこから治療してもらい、リハビリしながら現場復帰を図ります。ただ最近思うのは、我々スタッフとトレーナーや医者との相互理解の不足です。やはり現場指導者は、ある程度怪我に対する理解を持っている必要があります。そうでないと、選手がグラウンド等でリハビリをしている最中に、再発の恐れがある動作をしてしまうこともあるからです。または、見かけの動きで判断して、強度の高い練習をさせてしまう場合もあります。何にせよ、選手の体を守るというのは、簡単なことではないということです。
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