2018年12月30日日曜日

環境のなかで育つ


為末大さんのブログより
http://tamesue.jp/blog/archives/think/blog-20141006
>今の自分になったのは誰のおかげで誰のせいか。学校の教育のおかげかもしれないし、そのせいでこうなったのかもしれない。親かも家庭かも、友達かも社会環境かも、国家かもしれない。自分だけで自分になるのではなく環境の中で自分になる。



優秀な選手に対して「俺が育てた」という言葉をついつい言いたくなる気持ちは、わからないでもない。だれだって褒めてもらいたいと思うから。「すごいですね!」とか言われたいし、「俺がんばったよな」と確認したいというときもある。実際は「そんなことないですよ」と言いながら、自分を褒めている。他人には言わないけど、多くの人が思っていることだと思う。


その一方で、ときどきこう思う。「この選手は、きっと俺の下でなくてもうまくなってたよな」と。そもそも成長する選手というのは、どこに行っても成長する。うまくなる選手は、どこへ行ってもうまくなる。

それでも、こう思うときもある。「この選手は、この環境だったから成長できたのかな」と。叩かれて叩かれて伸びるタイプがいれば、放牧されて勝手に伸びるタイプもいる。チームカラーとか、監督の方針とか、そのチームの文化とか。目に見えないものが、その選手の心に作用して、前向きに働くことがある。実際監督だって、トップ層の選手たちを集めて戦うのが上手な人もいれば、控えだった選手たちを叩き上げて強くするのが上手な人もいる。

そういう意味で、”環境”って選手育成には大事だなと思う。選手を育てるのは、一人ではない。グラウンドとか学校とか、物理的な環境。スタッフ・チームメイト・まわりの父兄。重層的に、多角的に、あらゆるものが絡み合って、人は育っていく。歳食えば食うほど、”感謝”の意味がわかる。


今年も色んな人にお世話になったなぁ、と思う年の瀬。支えられて、育てられた、そんなことを思いました。今年もあと2日です。






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