『最高のコーチは、教えない』吉井理人(2018)
これを読んだので、簡単に記録しておこうと思います。
「最高のコーチは教えない」というのは、一切コーチが放任主義で何もしないのではなく、「答えを教えず、選手自身が答えに近づくように働きかけていく」というように私は解釈しました。「自由」と「放任」のラインって結構際どいし、判断しにくいところだと思います。
したがって、
「一切合切おしえない!!!」ではなく、
「ゴールにむかって伴走していく!!!!」のがコーチングなのだと思っています。
ちょっと脱線しますが、コーチングに関して、すばらしいイメージを知っています。
『コーチング・マネジメント』伊藤守
共に同じ場所にすわり、同じキャンパスを、同じ方向から見る。
そこで一緒にゴールまで辿り着く道のりを考えていく。伴走者、ですね。
「コーチングとは」が1枚で表された、最高のイメージだと思っています。
♢コーチがやること
実際に我々がやらなくてはならないことは、
・答え(らしきもの)を知る
メカニズムやトレーニング方法、科学的に検証されたものなど。
ここの学びを絶やしてはならない
・コミュニケーションによって方向性を整えること
観察・質問・代行によって、一緒に伴走していく
「本のキモはどこか?」と言われた、この2つに絞られます。実質は後者が8割なのですが、答え(らしきもの)を知ったうえで、コミュニケーションを図っていく必要があります。そのときには、「観察・質問・代行」が大事である、と吉井さんは述べております。
♢感想とメモ
僕がこれを読んだとき、「質問してないな」と自分の行動を振り返って思いました。このスタイルを目指してやっていたつもりでしたが、全然できていないことを恥じています。思い立って先日から質問をしまくっていますが、そうすると思ったより選手が理解していなかったことに気づきました。ちゃんと選手の話を聞くって、大事ですね。
あとは、コーチとしてのあり方を見直すきっかけになりました。結構監督に情報を伝えるのも、気が引ける場面があります。そこはきちんと伝えたほうがよい、ようです。そして監督の翻訳者となって、意志を伝えていく必要があるようです。
ーメモー
コーチは指導行動と育成行動
段階や性格によって導いていく
腕をくまない
感情コントロール
小さな課題のクリア
翻訳者になれ!
現場メンバーの情報を監督に
プレッシャーがかかった場面を経験して成長する
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